1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 イ 問7

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 イ 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

変圧器の負荷が、1/2負荷から全負荷になったとき、鉄損と銅損の変化の組合せとして、適当なものはどれか。
ただし、電圧及び力率の変動はないものとする。
  • 鉄損の変化:1倍  銅損の変化:2倍
  • 鉄損の変化:1倍  銅損の変化:4倍
  • 鉄損の変化:2倍  銅損の変化:2倍
  • 鉄損の変化:2倍  銅損の変化:4倍

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この過去問の解説 (3件)

01

変圧器の鉄損とは、鉄心を構成する磁性体特性による損失のことで、ヒステリシス損と渦電流損が主なものです。

鉄損は、負荷電流が変化しても一定で変化しません。


銅損とは、変圧器のコイル(銅線)の抵抗により熱として失われる損失のことで、負荷電流の二乗に比例します。


鉄損が負荷電流が変化しても一定(1倍)、銅損が負荷電流の増加の二乗(1/2が全負荷1になるのは2倍なので、その二乗の4倍)となる、2 が正解です。

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02

正解は【2】です。

鉄損は、変圧器に電圧がかかっていれば発生する損失で、

負荷の大小、変化にかかわらず一定です。

銅損とは、変圧器の巻線に電流が流れる事によって発生する損失で、

負荷電流の2乗に比例します。

問題で、「電圧及び力率の変動はないものとする。」とありますので電流値のみ考え、

全負荷時の1/2状態から全負荷時になった時=負荷が2倍に変動した時=電流が2倍になった時

銅損は、負荷電流の2乗に比例する為、電流が2倍に変化した時、銅損は2の2乗=4倍になります。

よって、鉄損1倍(変化なし) 銅損4倍が適当になります。

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03

鉄損と銅損の変化の問題です。

鉄損は、鉄心の損失で、ヒステリシス損と渦電流損からなり、負荷電流に対して一定です。

銅損は、巻線を流れる電流によりジュール熱が発生する、損失で抵抗損とも言います。ジュール熱は、電流 I 、抵抗 R として、I2 R となります。

選択肢1. 鉄損の変化:1倍  銅損の変化:2倍

×

負荷1/2から全負荷になるには、電流が2倍流れることになります。

鉄損は、解説から1倍。

銅損は、解説から電流の2乗倍ですので、4倍。

銅損が2倍のため、誤りです。

選択肢2. 鉄損の変化:1倍  銅損の変化:4倍

負荷1/2から全負荷になるには、電流が2倍流れることになります。

鉄損は、解説から1倍。

銅損は、解説から電流の2乗倍ですので、4倍。

正解です。

選択肢3. 鉄損の変化:2倍  銅損の変化:2倍

×

負荷1/2から全負荷になるには、電流が2倍流れることになります。

鉄損は、解説から1倍。

銅損は、解説から電流の2乗倍ですので、4倍。

鉄損2倍、銅損2倍となっているため、誤りです。

選択肢4. 鉄損の変化:2倍  銅損の変化:4倍

×

負荷1/2から全負荷になるには、電流が2倍流れることになります。

鉄損は、解説から1倍。

銅損は、解説から電流の2乗倍ですので、4倍。

鉄損が2倍となっているため、誤りです。

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