1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 ロ 問32

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 ロ 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

キュービクル式高圧受電設備の構造に関する記述として、「日本産業規格( JIS )」上、不適当なものはどれか。
  • 配線の引込口、引出口のすき間をふさぐために、厚さ2mmの合成樹脂製のプレートを取付けた。
  • 屋外用の本体及び扉は、標準厚さ2.3mmの鋼板を用いた。
  • 盤側面の通気孔部分に、孔径が直径9mmのパンチングメタルを用いた。
  • 収納機器の充電部の取付高さは、屋内用にあっては外箱の底面から150mm以上の高さとした。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、1 です。

JISでは、キュービクルの「配線の引込口、引出口の隙間を塞ぐために取り付けるプレートは、厚さ1.6 mm以上の金属製のもの又は厚さ3 mm以上の不燃性若しくは難燃性の材料のものとする」と定められています。

よって、厚さ2mmの合成樹脂製のプレートでは不十分です。
厚さが3mm以上、あるいは金属製でなければなりません。

他の、2・3・4 は正しく述べています。

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02

正解は【1】です。

JISより1.6mm以上の金属又は3mm以上の不燃性もしくは難燃性とありますので、2mmの合成樹脂製では不適当です。

(2)

本体・屋根及び扉について、屋内用では標準厚さ1.6mm以上、屋外用にあっては2.3mm以上の鋼板または同等の物とありますので、「屋外用2.3mmの鋼板を用いた」は適当です。

(3)

通気口(換気孔含む)は小動物などの侵入防止の為、直径10mmの丸棒が入るような、孔または隙間がないものとする。よって直径9mm以下でなければなりません。

問題文は直径9mmなので適当といえます。

(4)

機器取付高さについて、外箱の底面から屋内用50mm以上、屋外用100mm以上、尚且つ、端子・コンセントの充電部の取付高さは、屋外屋内ともに150mm以上としなければなりません。

問題文は充電部150mm以上なので適当といえます。

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03

キュービクル式高圧受電設備の構造と、「日本産業規格( JIS )」の規格との関連についての問題です。

選択肢1. 配線の引込口、引出口のすき間をふさぐために、厚さ2mmの合成樹脂製のプレートを取付けた。

×

配線の引込口、引出口の隙間を塞ぐために取り付けるプレートは、厚さ1.6 mm以上の金属製のものか、あるいは厚さ3 mm以上の不燃性か難燃性の材料とします。

厚さ2 mmの合成樹脂製のプレートは、2 mmでは金属製、合成樹脂製では3 mm 以上の厚さを要するため、不適合です。

したがって、「厚さ2mmの合成樹脂製のプレートを取付」は誤りです。

選択肢2. 屋外用の本体及び扉は、標準厚さ2.3mmの鋼板を用いた。

本体・屋根・扉・囲い板は、JIS規定する鋼板を用い、その厚さは、屋内用は標準厚さ1.6 mm以上、屋外用は標準厚さ2.3 mm以上とするか、またはこれらと同等以上の機械的強度をもつものとします。

選択肢3. 盤側面の通気孔部分に、孔径が直径9mmのパンチングメタルを用いた。

換気口を含む通気孔には、小動物などの侵入防止処置として、直径10 mmの丸棒が入るような孔又は隙間がないものとします。ケーブルの貫通部なども同様とします。

孔径が直径9mmのパンチングメタルは、直径10 mm以下なので、適合します。

選択肢4. 収納機器の充電部の取付高さは、屋内用にあっては外箱の底面から150mm以上の高さとした。

機器の取付けは、外箱の底面(キュービクルを設置した床部分)から、

屋外用は100 mm以上、

屋内用は50 mm以上の高さに取り付け、

端子やコンセントなどの充電部の取付位置は、外箱の底面から150 mm以上の高さとします。

まとめ

問題に適用される JIS 規格は、JIS C 4620 (キュービクル式高圧受電設備)です。

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