1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 ロ 問39

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 ロ 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の中央監視制御装置の機能に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 機器稼働履歴監視は、機器の運転時間や運転回数等を積算し、設定した値を超えた場合に警報を発することをいう。
  • 火災連動制御は、火災発生時、関連する空気調和機、給排気ファン等を一斉又は個別に停止させることをいう。
  • 停電・復電制御は、停電時にあらかじめ定められた負荷の自動切離しを行い、復電時は、スケジュール状態に合わせた負荷の再投入を行うことをいう。
  • 無効電力制御は、変圧器群の負荷計測を行い、最小運転台数を決定し変圧器の投入及び切離しを行うことをいう。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、4 です。

負荷の誘導性・静電性によって、遅れ・進み電流が流れ無効電力が生じます。

これらの無効電力を制御調整することを無効電力制御と呼びます。

多くの建築物では負荷電流は遅れ側に傾くため、力率改善用のコンデンサの投入及び切り離しによって制御を行なっています。

他の、1・2・3 は正しく述べています。

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02

正解は【4】です。

無効電力の調整には、コンデンサの入切で、力率の調整を行います。

変圧器の入切では不適当です。

(1)機器稼働履歴監視は、名の通り、機器の稼働状態をデータにより見える化する事で、無駄をなくす制御です。

(2)火災時には、空調・換気設備は停止させ、警報・消火設備を動作させるようにします。

(3)停電時に、非常用の電源で稼働する負荷をあらかじめ設定しておき、自動で切り替わるよう設定しておきます。

また、復電時には、起動する負荷の順序を決めて復電する事で、安全に復旧させることができます。

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03

建築物の中央監視制御装置の機能に関する問題です。

選択肢1. 機器稼働履歴監視は、機器の運転時間や運転回数等を積算し、設定した値を超えた場合に警報を発することをいう。

機器稼働履歴監視は、設置している機器の運転時間や運転回数をカウントして、設定に従って検査、オーバーホールなどを行います。また、設定した値で通常は制御していますが、その設定を超えた場合は、警報で運転者へ知らせます。

機器稼働履歴監視は、通常は上で述べた前半のことで、後半は普通の機器の制御になりますが、警報設定を何回超えたかの履歴で、機器周りの検査につながります。

選択肢2. 火災連動制御は、火災発生時、関連する空気調和機、給排気ファン等を一斉又は個別に停止させることをいう。

火災が発生すれば、空気を吹出していると火災が広がるため、空気を排出する機器は停止するのが基本ですが、例えば病院の場合には空気は止められない状態もあるため、個別に判断して対応します。

選択肢3. 停電・復電制御は、停電時にあらかじめ定められた負荷の自動切離しを行い、復電時は、スケジュール状態に合わせた負荷の再投入を行うことをいう。

停電・復電制御は、記載通りの停電と復電の操作です。

選択肢4. 無効電力制御は、変圧器群の負荷計測を行い、最小運転台数を決定し変圧器の投入及び切離しを行うことをいう。

×

電力には負荷に掛かる有効電力と、負荷には寄与しない無効電力があり、調相設備で力率を制御されます。力率改善によって、無効電力による損失と電圧降下をなくします。

調相設備には、電力用コンデンサと分路リアクトルが用いられます。

選択肢の記述は、負荷制御です。

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