1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 ロ 問48
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 ロ 問48 (訂正依頼・報告はこちら)
テレビ共同受信設備に関する記述として、不適当なものはどれか。
- テレビジョン受信用同軸ケーブルの減衰量は、伝送する周波数が高くなると減少する。
- テレビジョン受信用同軸ケーブルには、銅心線を発泡ポリエチレンで絶縁し、アルミ箔テープで巻き、外周を網状の導体で覆い、外側をビニルシースで包む構造のものがある。
- C/N比の低下によりブロックノイズが発生した場合、ブースターを挿入し、デジタルテレビジョン受信機への入力レベルを上げても改善するとは限らない。
- テレビジョン受信用同軸ケーブルには、特性インピーダンス75Ωのものが使用される。
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この過去問の解説 (3件)
01
信号の減衰量は、伝送周波数が高くなるほど大きくなります。
それで周波数が高い信号を伝送する場合には、より減衰量の小さなケーブルを使う必要があります。
そのため同軸ケーブルを選定する際には、伝送する周波数帯に応じたグレードを選ばなければなりません。
他の、2・3・4 は正しく述べています。
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02
正解は【1】です。
伝送する周波数が高いほど、ケーブルの減衰量は増えますので不適当です。
(2) テレビ用ケーブルで現在一般的に使われている、S-□C-FBケーブルで、
アルミ箔と網状の2重シールドで、網状のシールドだけのFVケーブルより、
高周波数に対応できます。
(3) ブースターにより、ノイズの増大もしてしまう為、改善されない場合もあります。
受信アンテナを調整しC/N比の改善をしないといけないです。
(4)同軸ケーブルの種類でS-□C-FBとある Cはインピーダンス75Ωを表していて、主にテレビ配線に使用されます。
また、同軸ケーブルの□D-FBのDは、インピーダンス50Ωを表していて、
主に無線用に使用されます。
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03
テレビ共同受信設備に関する問題です。
×
高周波同軸ケーブルは、減衰量が周波数の平方根と距離に比例して増加します。
テレビジョン受信用同軸ケーブルは、伝送する周波数が高くなるほど、最大減衰量が増加します。
例えば、90 MHzで6.9 db/m、220 MHzで11.1 db/m、770 MHzで21.9 db/mです。
したがって、「伝送する周波数が高くなると減少」は誤りです。
〇
高周波同軸ケーブルの構造は、中心導体とその周辺にポリエチレンを絶縁体とし、外周に外部導体として金属編組、その外周に絶縁体地して塩化ビニル樹脂を巻きます。
〇
テレビを導入して設定終了後に、デジタル放送では、C/N比が落ちても画質の劣化が起きなくとも、C/N比が一定の値になるとブロックノイズを発生させ、さらにはブラックアウトします。
C/N比が落ちる原因は、遠距離受信による電波の弱さなどがあり、対策に高性能アンテナの設置やブースタを入れることで対応できます。
しかし、ブロックノイズの発生で入力レベルを上げるために、ブースタを入れても画質が改善されるとは限りません。
〇
高周波同軸ケーブルは、減衰量が周波数の平方根と距離に比例して増加します。特性インピーダンスには、50 Ωと 75 Ωがあり、50 Ωは無線機器で、75 Ωはデジタルテレビ伝送に使用されます。
テレビジョン受信用同軸ケーブルには、EMS-S-5C-FBやEMS-S-7C-FBがありますが、特性インピーダンスはいずれも 75 Ω です。
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