1級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)
午前 ハ 問51
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 午前 ハ 問51 (訂正依頼・報告はこちら)
砂質地盤での土留め(山留め)壁を用いた掘削工事において、ボイリングの発生を防止する方法として、最も関係のないものはどれか。
- 土留め壁背面の地下水位を低下させる。
- 切りばりの間隔を狭くする。
- 土留め壁の根入れを深くする。
- 掘削底面の止水を行う。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (4件)
01
ボイリングとは、掘削時に地下水位のために地盤が流動化する現象のことです。
また切りばり とは掘削した箇所に土が崩れないように抑える矢板が、土圧で倒れないようにするための水平の支持材を指します。
1・3・4は地下水の浸透や地盤土砂の流動化を抑える効果がありますが、2は単純に圧力を受け止めるだけで流動化自体を抑えることができません。
参考になった数25
この解説の修正を提案する
02
答えは(2)です。
ボイリングとは、砂質土地盤を掘削するときに、地下水位が高く掘削底面から上向きに水流が生じることにより地盤が破壊される現象のことです。
(1)土留め壁背面の地下水位を低下させることで、地盤背面から掘削底面に回り込む地下水の量が少なくなるので、ボイリング発生を抑えることができます。
(2)切梁の間隔を狭くしても、土留め壁の補強はできても、掘削底面への地下水の流れには影響がないためボイリングの発生には関係ありません。
(3)土留め壁の根入れを深くすることで、背面地盤から掘削底面に回り込む地下水を遮断しやすくなります。
(4)セメントなどにより掘削底面を固結させることで、ボイリングの発生を防止することができます。
参考になった数11
この解説の修正を提案する
03
砂質地盤で、土留め壁を用いた掘削工事によって発生するボイリングを防止する方法に関する問題です。
ボイリングとは、山留の掘削側の掘削が進むとともに、山留の背後側の水位と掘削側の水位差によって、水の力が掘削側の土壌の力のバランスが崩れて、水の力で掘削側の砂が吹出すことです。
〇
ディープウエルやウエルポイントで地下水をくみ上げて、土留め壁背面側の地下水位を低下させれば、ボイリングがおさまります。
×
土留め支保工の切りばり間隔を小さくしても、山留め前後の圧力のバランスは変わらないため、地山の崩壊対策にはなりますが、ボイリング対策にはなりません。
〇
土留め壁の根入れ深さを大きくすることは、土の重量が増え、ボイリング対策になります。
〇
掘削底面の止水として、薬液注入することで地盤を強化すれば、ボイリング対策となります。
参考になった数8
この解説の修正を提案する
04
砂質地盤での土留め(山留め)壁を用いた掘削工事において、ボイリングの発生を防止する方法に関する問題です。
ボイリングとは、砂質地盤において地下水位が高い場合、上向きに流れる水流の圧力のために砂粒が撹拌され、根切底面に噴き上がる現象です。
〇 正しいです。
土留め壁背面の地下水位を低下させれば、
ボイリングを防げます。
✕ 誤りです。
切りばりとは、掘削面の土圧を受けるために、
矢板間に水平に入れる支持材のことで、
ボイリングとは関係ありません。
〇 正しいです。
土留め壁の根入れを深くすれば、
ボイリングを防げます。
〇 正しいです。
掘削底面の止水を行えば、ボイリングを防げます。
ボイリングが発生すると掘削底面が不安定になり、工事に支障が発生します。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問50)へ
令和2年度(2020年)問題一覧
次の問題(問52)へ