1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午後 ハ 問71

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午後 ハ 問71 (訂正依頼・報告はこちら)

屋内に設置するディーゼル機関を用いた自家発電設備の施工に関する記述として、「消防法」上、不適当なものはどれか。
ただし、自家発電設備はキュービクル式以外のものとする。
  • 自家発電装置に組み込まない操作盤の前面には、幅1mの空地を確保した。
  • 自家発電装置の周囲には、幅0.6mの空地を確保した。
  • 予熱する方式の原動機なので、原動機と燃料小出漕の間隔を2mとした。
  • 燃料小出漕の通気管の先端は、屋外に突き出して建築物の開口部から0.8m離した。

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この過去問の解説 (3件)

01

4が正解です。

燃料小出漕の通気管の先端は、地上2m以上の高さとし、かつ建築物等の開ロ部又は火を使用する設備等の給排気口から1m以上離すこととされています。

燃料小出漕は、燃料サービスタンクともいい、燃料供給の連続性及び一定の圧力を確保するために、発電機室に設置する小型の燃料槽です。設置高さはエンジンの噴射ノズルの位置よりも1m高くなるよう、また、消防法上の水張検査を受けたものを使用します。設置場所は、万一の漏油に備えて防油提で囲う必要があります。

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02

屋内に設置するディーゼル機関を用いた自家発電設備の施工に関する問題です。

選択肢1. 自家発電装置に組み込まない操作盤の前面には、幅1mの空地を確保した。

〇 正しいです。

操作盤の前面には、運転操作や点検に支障がないように、

一定の空地を確保する必要があります。

選択肢2. 自家発電装置の周囲には、幅0.6mの空地を確保した。

〇 正しいです。

自家発電装置の周囲には、安全に点検するために、

一定の空地を確保する必要があります。

選択肢3. 予熱する方式の原動機なので、原動機と燃料小出漕の間隔を2mとした。

〇 正しいです。

予熱により、燃料小出槽に熱が伝わらないように、

一定の間隔を確保します。

選択肢4. 燃料小出漕の通気管の先端は、屋外に突き出して建築物の開口部から0.8m離した。

✕ 誤りです。

通気管の先端から、有害なガスが室内に入り込まないよう、建築物の開口部から

一定の間隔を確保しますが、それは1.0m以上です。

まとめ

消防法上は、屋内に設置するディーゼル機関を用いた自家発電設備は

火災の恐れのある施設になりますので、様々な規制がかけられます。

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03

「消防法」で屋内に設置するディーゼル機関による自家発電設備の施工に関する問題です。

選択肢1. 自家発電装置に組み込まない操作盤の前面には、幅1mの空地を確保した。

〇 正しいです。

運転制御装置・保護装置・励磁装置その他の装置を収納する操作盤は、鋼板製箱に収納し、箱の前面に 1 m以上の幅の空地を有するように設置します。

(「消防法施行規則」第12条第1項4号ロ)

選択肢2. 自家発電装置の周囲には、幅0.6mの空地を確保した。

〇 正しいです。

自家発電装置(発電機と原動機とを連結したもの)の周囲には、0.6 m以上の幅の空地を有します。

(「消防法施行規則」第12条第1項4号ロ)

選択肢3. 予熱する方式の原動機なので、原動機と燃料小出漕の間隔を2mとした。

〇 正しいです。

燃料タンクと原動機との間隔は、予熱する方式の原動機の場合では、 2 m以上、その他の方式の原動機の場合では、0.6 m以上とします。

(「消防法施行規則」第12条第1項4号ロ)

選択肢4. 燃料小出漕の通気管の先端は、屋外に突き出して建築物の開口部から0.8m離した。

× 誤りです。

燃料小出漕は、屋内貯蔵タンクと同等です。

屋内貯蔵タンクのうち、圧力タンク以外のタンクにあつては総務省令に基づいて通気管を設けます。

(「危険物の規制に関する政令」第12条(屋内タンク貯蔵所の基準))

第 4 類の危険物の屋内貯蔵タンクのうち圧力タンク以外のタンクに設ける通気管は、無弁通気管とし、その位置及び構造は、次のとおりとします。

通気管の先端は、屋外にあつて地上 4 m 以上の高さとし、建築物の窓や出入口等の開口部から 1 m 以上離します

引火点が 40 度未満の危険物タンクの場合の通気管は、敷地境界線から 1.5 m以上離すこととします。ここで、ディーゼルの引火点は 50 度程度なので、この項は該当しません。

(「危険物の規制に関する政令」第20条(通気管)第2項)

以上から、「建築物の開口部から 0.8m 離した」は誤りです

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