1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午後 ハ 問72
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午後 ハ 問72 (訂正依頼・報告はこちら)
屋内に設置するキュービクル式高圧受電設備に関する記述として、「高圧受電設備規程」上、誤っているものはどれか。
ただし、主遮断装置は定格遮断電流12.5kAの遮断器とする。
ただし、主遮断装置は定格遮断電流12.5kAの遮断器とする。
- 点検を行う面の保有距離を0.6mとした。
- 高圧母線には、14mm2の高圧機器内配線用電線(KIP)を使用した。
- 容量50kvarの高圧進相コンデンサの開閉装置として、高圧真空電磁接触器を使用した。
- 容量300kV・Aの変圧器の一次側の開閉装置として、高圧カットアウト(PC)を使用した。
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この過去問の解説 (3件)
01
2が正解。
まず選択肢に、主遮断装置は定格遮断電流12.5kAの遮断器
とあるので、対象は、遮断機型(CB型)のキュービクルです。PF・S型は主遮断装置として高圧限流ヒューズを使うので、「遮断器」ではありません。
遮断器と似た用語で、「主遮断装置」は、CBとPFSの両方の総称です。
規定では、高圧母線について、
・CB型は38sq以上(分岐配線は、14sq以上)
・PF・S型は14sq以上
となっており、問題文の「14㎜2」が誤りで、正しくは「38mm2」です。
JISC 4620:2018 キュービクル式高圧受電設備
7.4.1 高圧配線
高圧側の配線は、次による。
a) 使用する電線は、JIS C 3611に規定する絶縁電線(以下,高圧用絶縁電線という。)又はこれと同等以上の性能のものとし、太さは、次による。
1) CB形の高圧用絶縁電線は、導体の公称断面積が38 mm2以上のものを使用する。
ただし、変圧器,計器用変圧器,避雷器,高圧進相コンデンサなどの分岐配線には、導体の公称断面積が14 mm2以上の高圧用絶縁電線を使用することができる。
2) PF・S形の高圧用絶縁電線は、導体の公称断面積が14 mm2以上のものを使用する。
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02
「高圧受電設備規程」上、屋内設置のキュービクル式高圧受電設備に関する問題です。
〇 正しいです。
屋内設置のキュービクル式の保有距離は、点検を行う面では、0.6 m 以上です。
保有距離を0.6m ですので、規定の距離に入っています。
× 誤りです。
CB形で使用する電線は、高圧機器内配線用電線(KIP)を使用し、導体の公称断面積は 38 mm2 以上とします。ただし、変圧器・計器用変圧器・避雷器などの分岐配線では、導体の公称断面積は 14 mm2 以上を使用できます。
使用場所は母線になるため、38 mm2 以上が必要です。
なお、PF・S型では、受電容量が 300 kV・A 以下であれば、14 mm2以上の使用が可能ですが、主遮断装置は定格遮断電流12.5kA ですので、使用できません。
したがって、「高圧母線には、14mm2のKIPを使用」は誤りです。
〇 正しいです。
高圧進相コンデンサの開閉装置には、高圧真空電磁接触器を使用します。
なお、1つの開閉装置に接続する高圧進相コンデンサの容量は、300 kvar以下とします。
〇 正しいです。
変圧器の開閉装置は、CBかLBSを用います。
ただし、変圧器容量が 300 kV・A以下の場合は、高圧カットアウト(PC)が使用できます。
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03
屋内に設置するキュービクル式高圧受電設備に関する問題です。
〇 正しいです。
安全に点検を行えるようなスペースが必要です。
✕ 誤りです。
問題文に「主遮断装置は定格遮断電流12.5kAの遮断器とする」とあるので、
高圧母線には14mm2ではなく、38mm2の電線を使用する必要があります。
〇 正しいです。
〇 正しいです。
PCの内部にヒューズを実装すると、過負荷・短絡保護に使えます。
ただし、遮断能力が大きくないため、
変圧器容量が300kVA以下の場合に限ります。
変圧器一次側の過負荷・短絡保護としては、
300kVAを超える場合・・・CB,LBS,
300KVA以下の場合・・・CB,LBS,PC
が使用可能です。
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