1級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
午後 ハ 問73
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 午後 ハ 問73 (訂正依頼・報告はこちら)
架空送電線路の工事におけるワイヤロープ等の使用方法に関する記述として、不適当なものはどれか。
- 延線用ワイヤロープのよりは、電線のより方向と反対方向のものを使用した。
- 割ワイヤロープの強度は、延線用ワイヤロープよりも大きいものを使用した。
- 緊線用ワイヤロープは、細径かつ高強度であり、自転トルクが小さいものを使用した。
- 繊維ロープは、比較的荷重の小さいパイロットロープ延線に使用した。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、1です。
架空送電線路の延線工事とは、
延線工事の手順は、
1 まず手延線やヘリコプター延線で鉄塔間に細径ワイヤロープ(または繊維ロープ)を延線し、
2 その後順次、高強度の太径ワイヤロープへ引き換えていき、
3 最後の太径ワイヤロープ(メッセンジャワイヤ)で電線をけん引し、各鉄塔に電線を引延ばすものである。
ワイヤロープは撚り線で、引っ張り力がかかったときに撚りが戻ろうとすることにより、回転トルクが発生します。電線も撚り線で、引っ張り力がかかれば、同様に回転トルクが発生します。ワイヤロープで電線をけん引するときに、両者の回転トルクの方向が反対方向であれば、その接続箇所において電線だけを牽引するより大きな回転トルクがかかるため、電線の回転トルク管理が難しくなります。
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02
架空送電線路の工事におけるワイヤロープ等の使用方法に関する問題です。
× 誤りです。
ワイヤロープを延線後に、電線とワイヤを接続して、ワイヤを巻き取ります。ワイヤはを巻き取るエンジン場と、電線を送り出すドラム場とでは、ワイヤロープの撚りと、電線の撚りの方向が反対方向のため、巻き取るときの力で回転が生じて、ワイヤか電線が回転の向きと撚りの向きが異なっているので回転の向きも逆になり、キンクや曲りが生じやすくなります。
防止策として、延線用ワイヤロープのよりと電線の撚り方向は、同じ方向とします。
したがって、「延線用ワイヤロープのよりは、電線のより方向と反対方向」は誤りです。
〇 正しいです。
延線用ワイヤロープは、電線と同じくらいになるまで徐々に太くしていくため、延線用ワイヤロープをドラム場から引張するには、大きな強度のある割ワイヤロープが必要です。
〇 正しいです。
緊線作業では電線に必要な弛み持たせてて、電線をがいしに取り付けます。このときに必よなワーヤロープは、細くて電線を引張る強度を持ち、電線の回転を済む図にさせるために自転トルクの小さいものを使います。
〇 正しいです。
繊維ロープは軽量・小径化が可能で、引張力もワイヤロープと同等であるため、パイロットロープを延線しやすくなります。
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03
架空送電線路の工事におけるワイヤロープ等の使用方法に関する問題です。
✕ 誤りです。
延線用ワイヤロープと、電線のより方が一致しないと、電線に不要な力が加わり、
キンクや曲がりの原因になります。
〇 正しいです。
徐々に強度の高いワイヤーロープに、張り替えていきます。
〇 正しいです。
電線の回転を抑えるために、自転トルクが小さいものを、
使用します。
〇 正しいです。
繊維ロープは自重が軽いため、最初に架線するパイロットロープに適しています。
架空送電線路の工事では、
パイロットロープ(繊維ロープ)→延線用ワイヤーロープ→電線
の順に引き換えていきます。
最初のパイロットロープは、ヘリコプターを使用するか、最近ではドローンも
良く使われています。
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