1級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問22 (午前 ハ 問10)

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和6年度(2024年) 問22(午前 ハ 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

架空送電線路の雷害対策に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 雷の直撃を防止するため、鉄塔に架空地線を施設する。
  • 鉄塔逆フラッシオーバを防止するため、塔脚接地抵抗を減少させる。
  • 2回線送電線での同時事故を避ける対策として、不平衡絶縁方式がある。
  • がいしのフラッシオーバを防止するため、相間スペーサを取り付ける。

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この過去問の解説 (1件)

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架空送電線路における雷害対策は、送電システムの信頼性と安定性を確保するために不可欠です。雷害による送電障害を防ぐためには、適切な対策を講じることが重要です。本問題では、架空送電線路の雷害対策に関する正しい知識を問うています。各選択肢について詳しく見ていきましょう。

選択肢1. 雷の直撃を防止するため、鉄塔に架空地線を施設する。

雷の直撃を防止するため、鉄塔に架空地線を施設する。 これは正しい記述です。架空地線(アースワイヤー)を鉄塔の上部に設置することで、雷が鉄塔に直接当たるのを防ぎ、送電線への被害を減少させます。

選択肢2. 鉄塔逆フラッシオーバを防止するため、塔脚接地抵抗を減少させる。

鉄塔逆フラッシオーバを防止するため、塔脚接地抵抗を減少させる。 これは正しい記述です。逆フラッシオーバは、雷が鉄塔に直撃した際に、鉄塔の接地抵抗が高い場合に発生することがあります。接地抵抗を減少させることで、雷電流が地面に効率よく流れ込み、逆フラッシオーバを防ぐことができます。

選択肢3. 2回線送電線での同時事故を避ける対策として、不平衡絶縁方式がある。

2回線送電線での同時事故を避ける対策として、不平衡絶縁方式がある。 これは正しい記述です。不平衡絶縁方式は、2回線送電線が同時に雷に打たれても、一方の回線のみが影響を受けるようにする方法です。これにより、両回線が同時に停止することを防ぎ、信頼性を向上させます。

選択肢4. がいしのフラッシオーバを防止するため、相間スペーサを取り付ける。

がいしのフラッシオーバを防止するため、相間スペーサを取り付ける。 この記述は誤りです。相間スペーサは電線の間隔を保つために使用され、主に風による電線の接触を防ぐ目的がありますが、がいしのフラッシオーバを直接防ぐものではありません。がいしのフラッシオーバを防止するためには、適切ながいしの選定や配置が重要です。

まとめ

架空送電線路における雷害対策は、送電システムの信頼性と安定性を確保するために不可欠です。以下に各選択肢の正確性と適切性を示します:

雷の直撃を防止するため、鉄塔に架空地線を施設する。 架空地線(アースワイヤー)を鉄塔の上部に設置することで、雷が鉄塔に直接当たるのを防ぎます。

鉄塔逆フラッシオーバを防止するため、塔脚接地抵抗を減少させる。 接地抵抗を減少させることで、雷電流が地面に効率よく流れ込み、逆フラッシオーバを防ぎます。

2回線送電線での同時事故を避ける対策として、不平衡絶縁方式がある。 不平衡絶縁方式により、雷による影響が一方の回線に限定され、同時事故を防ぐことができます。

がいしのフラッシオーバを防止するため、相間スペーサを取り付ける。 この記述は誤りです。相間スペーサは電線の間隔を保つために使用され、がいしのフラッシオーバを直接防ぐものではありません。がいしのフラッシオーバを防止するためには、適切ながいしの選定や配置が重要です。

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