1級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問52 (午前 ニ 問8)

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問題

1級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年) 問52(午前 ニ 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄骨構造に関する用語と関連する語句の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
  • ウェブ ――――― せん断力
  • フランジ ―――― 曲げモーメント
  • 筋かい ――――― ターンバックル
  • 摩擦接合 ―――― 溶接

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この過去問の解説 (2件)

01

鉄骨構造に関する用語と関連する設問です。

選択肢1. ウェブ ――――― せん断力

適当です。

H形鋼梁のウェブは、せん断力を負担する役割を有しています。

選択肢2. フランジ ―――― 曲げモーメント

適当です。

H形鋼梁のフランジは、曲げモーメントを負担する役割を有しています。

選択肢3. 筋かい ――――― ターンバックル

適当です。

筋かいとは、建築物の変形を防ぐために対角線上の斜めに補強される材質のことをいいます。

筋交いにはターンバックルが使用されます。

選択肢4. 摩擦接合 ―――― 溶接

不適当です。

摩擦接合とは、高力ボルトを使用した接合方法であり溶接とは無関係です。

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02

鉄骨部材の各部

 

ウェブ: H形鋼などの部材の中央の縦の板です。主にせん断力(部材を滑らせるように引き裂く力)に抵抗する役割があります。

フランジ: H形鋼の上下の横の板です。主に曲げモーメント(部材を曲げようとする力)に抵抗し、引張力や圧縮力を負担します。

 

構造を補強する部材

 

筋かい: 柱と梁の間に斜めに入れて、建物の変形を防ぐ部材です。ターンバックルという金具を使って張力を調整することが多いです。

 

部材の接合方法

 

摩擦接合: 部材を高力ボルトで強く締め付け、その摩擦力で力を伝達する接合方法です。ボルト自体には直接力がかかりません。

溶接: 部材の金属を溶かして一体化させる接合方法です。

この知識は、鉄骨構造の各要素がどのような役割を担っているかを理解する上で非常に重要です。

選択肢1. ウェブ ――――― せん断力

ウェブ ――――― せん断力

適切です

H形鋼などの部材の中央部分をウェブと呼びます。

ウェブは、主に部材に加わるせん断力(物体を滑らせるように引き裂く力)に抵抗する役割を担っています。

選択肢2. フランジ ―――― 曲げモーメント

フランジ ―――― 曲げモーメント

適切です

H形鋼の上下の部分をフランジと呼びます。

フランジは、曲げモーメント(部材を曲げようとする力)によって生じる引張力や圧縮力を負担する役割を担っています。

 

選択肢3. 筋かい ――――― ターンバックル

筋かい ――――― ターンバックル

適切です

筋かいは、建物の骨組みを強くするための斜めの部材です。

ターンバックルは、筋かいの張力を調整するために用いられる金具です。

この二つは、セットで使われることが多いです。

選択肢4. 摩擦接合 ―――― 溶接

摩擦接合 ―――― 溶接

不適当です

摩擦接合は、高力ボルトで部材を強く締め付け、その締め付け力で生じる部材間の摩擦力によって力を伝達する接合方法です。

一方、溶接は、金属を溶かして一体化させる接合方法です。これらは、力を伝達する原理が全く異なるため、直接関連する語句ではありません。

まとめ

鉄骨構造の用語と関連語句

 

この解説は、鉄骨構造における各用語の役割と関連性を説明しています。

 

ウェブ: H形鋼の中央の板で、主にせん断力に抵抗します。

 

フランジ: H形鋼の上下の板で、主に曲げモーメントによる力に抵抗します。

 

筋かい: 建物の変形を防ぐ斜めの部材で、ターンバックルで張力を調整します。

 

摩擦接合: 部材を高力ボルトで強く締め付け、摩擦力で力を伝えます。これは部材を溶かす溶接とは異なる方法です。

 

したがって、「摩擦接合」と「溶接」は力を伝える原理が違うため、関連する語句の組み合わせとして不適当となります。

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