FP3級の過去問
2015年5月
学科 問44

正解は　３　です。

この問題を計算するために、必要な項目を確認します。

・額面金額 = 100円
・購入価格 = 94円
・年利子　 = 100円 × 2％(0.02)= 2円
・残存期間 = 4年

①（ 額面金額 - 購入価格 ）÷ 残存期間　を計算します。
　→　( 100円 - 94円 )÷ 4年 = 1.5円

②　① + 年利子　を計算します。
　→　1.5円 + 2円 = 3.5円

③　② ÷ 購入価格 × 100　を計算します。
　→　3.5円 ÷ 94円 × 100 = 3.723....

④　小数点以下第3位を四捨五入します。
　→　3.72(％）

したがって、3 が正解です。

最終利回りは、表面利率+（額面金額-買付金額）÷残存年数の数字を買付金額で割った数字になります。
本問の場合、2％+(100円-94円）÷4年=3.5
3.5÷94円×100=3.72％となります。よって、解答は3となります。

単利最終利回りは、債権を償還日（満期）までに所有した場合、償還までの受取利子と償還差損益との合計額が、元本（買付金額）に対し年何％になるかを表す利回りのことです。

単利最終利回りは下記により計算できます。
　単利最終利回り（％）=
　　｛利率 + （額面－買付価格）÷ 残存年数｝
　　÷ 買付価格×100

設問に当てはめると、
{2% + (100円 - 94円) ÷ 4年} ÷ 94円 × 100 = 3.72%
となるため、単利最終利回りは3.72%です。