FP3級の過去問
2021年1月
学科 問3

適切です。

老齢厚生年金の繰り上げ支給は、例えば65歳から年金が受け取れる人が、早く年金を受け取りたい時、60歳から65歳になるまでの間に老齢厚生年金を繰り上げて請求することができます。

ただし、早く受け取った分、年金額は一生涯にわたり減らされた額となります。

老齢厚生年金の繰り上げ請求をする人は、老齢基礎年金も同時に繰り上げ請求しなければなりません。

合わせておさえておきたいところは、繰上げ支給の逆で、「繰り下げ支給」の場合です。
繰り下げ支給は、年金を遅くもらうことによって年金額が増額する制度です。

この繰り下げ支給は、老齢基礎年金と老齢厚生年金それぞれで請求することができます。つまり合わせて請求する必要はありません。

正解は｢1｣です｡

65歳から受け取れる老齢厚生年金は、60歳から65歳になるまでの間に繰上げて受給することができます｡

年金の額は1か月繰り上げるごとに｢0.5%｣減額されます｡

老齢厚生年金の繰上げ請求は老齢基礎年金の繰上げ請求と同時に行わなければなりません｡

また､老齢厚生年金の受給権のある人で､66歳に到達する前に老齢厚生年金の請求をしていなかった人は､最高で70歳まで繰下げることができます｡

年金の額は､1か月繰り下げるごとに｢0.7%｣増額されます｡

老齢厚生年金の繰下げは､老齢基礎年金の繰下げと別々に行うことができます｡

老齢厚生年金を繰上げ受給する場合、老齢基礎年金も同時に行わなければなりません。

ただし、繰下げ受給の場合は、別々に行うことができます。

よって、正解は「1」です。