FP3級の過去問
2021年5月
実技 問68

新制度(2012年1月1日以降に締結した契約が対象)の､所得税における生命保険料控除額は､｢一般の生命保険料控除｣｢個人年金保険料控除｣｢介護医療保険料控除｣それぞれ最高4万円(合計12万円)です｡

浅田さんの保険契約日はいずれも2012年1月1日以降ですので、新制度による控除額となります。

浅田さんの支払った保険料の控除額を計算すると､

定期保険(一般の生命保険料控除)

　58,320円 × 1/4 + 20,000円 = 34,580円

がん保険(介護医療保険料控除)

　31,200円 × 1/2 + 10,000円 = 25,600円

よって、生命保険料控除額は、

　34,580円 + 25,600円 = 60,180円

となります｡

答えは60,180円です。

生命保険料を支払った場合に所得から控除できるものを「生命保険料控除」といい、「一般の生命保険料」「個人年金保険料」「介護医療保険料」の3種類に分かれています。

問題文の資料から、浅田さんが加入しているのは「定期保険（一般の生命保険料）」と「がん保険（介護医療保険料）」なので、それぞれの控除額を計算し、合算したものが答えとなります。

まず、定期保険の控除額を求めます。

資料の計算式に数値を代入すると、『支払額 58,320円 × 1/4 ＋ 20,000円 ＝ 34,580円』です。

次にがん保険の控除額は、『支払額 31,200円 × 1/2 ＋ 10,000円 ＝ 25,600円』です。

最後に2つを合算するので、『34,580円 ＋ 25,600円 ＝ 60,180円』が答えとなります。

なお、生命保険料控除には限度額が設定されており、所得税における控除額はそれぞれ「最高4万円」で、合計限度額は「最高12万円」です。

所得税の生命保険料控除額の速算表から、各保険の控除額を計算します。

・定期保険

年間の支払保険料が58,320円のため、「支払金額 × 1/4 ＋ 20,000円」の式に代入します。

控除額は、58,320 × 1/4 ＋ 20,000 ＝ 34,580（円）です。

・がん保険

年間の支払保険料が31,200円のため、「支払金額 × 1/2 ＋ 10,000円」の式に代入します。

控除額は、31,200 × 1/2 ＋ 10,000 ＝ 25,600（円）です。

控除額の合計は、34,580 ＋ 25,600 ＝ 60,180（円）です。

よって、正解は「3」です。