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保育士の過去問 平成23年(2011年) 小児保健 問77

問題

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次の文は、B型肝炎に関する記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A B型肝炎ウイルスのHBs抗原とHBe抗原には、ともに感染性がある。
B B型肝炎母子感染防止事業が昭和60年より実施されている。
C B型肝炎ウイルスはグルコン酸クロルヘキシジンで不活化できる。
D B型肝炎ウイルス・キャリア妊婦から生まれた新生児に対しては、まず第一に出産後48時間以内に抗HBヒト免疫グロブリン(HBIG)の注射が行われている。
E B型肝炎ウイルス・キャリアの母親の母乳中には、B型肝炎ウイルスが含まれていることがある。
   1 .
A B
   2 .
A C
   3 .
A D
   4 .
B D
   5 .
C E
※ 2013年10月にB型肝炎ウイルス母子感染予防処置が変更され、出生直後(12時間以内が望ましいが、もし遅くなった場合でもできるだけ早期に行う)にHBIGとB型肝炎ワクチンを注射するようになりました。
参考資料
この設問は2011年に出題された設問になります。
( 保育士試験 平成23年(2011年) 小児保健 問77 )
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この過去問の解説 (3件)

4
正解は2です。

Aが×…HBs抗原陽性であっても、HBe抗原陰性かつHBe抗体陽性の場合は、血中にはB型肝炎ウイルスがほとんど認められず、感染性は低くなります。HBe抗原が陽性の場合は、感染力が高いとみなされます。


Cが×…グルコン酸クロルヘキシジンは、ウイルスには効果は弱いです。B型肝炎ウイルスの消毒には次亜塩素酸ナトリウム液が有効です。

付箋メモを残すことが出来ます。
2
正解は2です。

A ×

B型肝炎ウイルスは、
B型肝炎を引き起こす原因となるウイルスです。
HBe抗原とは、
B型肝炎ウイルスが増えているときに
作られるタンパク質です。
これが検出されるときは、
感染性が高い状態といえます。
一方、HBs抗原は、
B型肝炎ウイルスの表面にある
タンパク質のことです。
検査でHBs抗原が陽性だったときは、
B型肝炎ウイルスに感染していたと判断されます。
しかし感染性の強さを測ることはできませんので、
HBe抗原が陽性であっても感染性があるとは
断定できません。


B ○

B型肝炎の母子感染予防のため、
昭和60年にB型肝炎母子感染防止事業が
開始されました。


C ×

B型肝炎ウイルスを
不活化できるとされている消毒薬は、
次亜塩素酸ナトリウムなど
いくつかの消毒薬に限られています。
グルコン酸クロルヘキシジンは、
他の細菌には効果的ですが、
B型肝炎ウイルスへの効果は不十分です。


D ○

B型肝炎ウイルス・キャリアの妊婦から
生まれた新生児に対しては、
抗HBヒト免疫グロブリン(H B I G)の注射が
行われます。
2011年の段階では、
まず、生後遅くとも48時間以内にH B I Gを
注射することとされていました。
しかし、2013年に、
B型肝炎ウイルス母子感染予防処置が変更され、
出生直後(12時間以内が望ましいが、
もし遅くなった場合でもできるだけ早期に行う)に
H B I GとB型肝炎ワクチンとを注射することに
なっています。


E○

B型肝炎ウイルス・キャリアの母親の母乳に、
B型肝炎ウイルスが入ることがあるといわれています。
もしそうであっても、
子が抗H Bヒト免疫グロブリンや
H Bワクチンを適切に注射されていれば、
授乳しても差し支えありません。
ただし、乳首に傷ができるなどして
出血があるときは、
治るまでの間は控えるようにします。
感染を防御できる量よりもたくさんの
B型肝炎ウイルスが、
子の口の粘膜を介して血液中に入り、
感染する可能性があるからです。

1
正解は2です。

A ×
B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)が血液、体液を介して感染して起こる肝臓の病気です。B型肝炎ウイルスに感染すると、体内にHBs、 HBe、HBcという3種類の抗原(ウイルスに由来するたんぱく質)が増加します。この際、注意が必要なのはHBe抗原です。HBe抗原が陽性の際は、感染力が高いとみなされます。

B ○

C ×
B型肝炎ウイルスの不活化に使われるのは、グルコン酸クロルヘキシジンではなく、次亜塩素酸ナトリウム液です。

D ○
B型肝炎ウイルス・キャリア妊婦から産まれた子には、生後2か月時にも抗HBヒト免疫グロブリン(HBIG)の注射が行われます。

E ○
子に抗HBヒト免疫グロブリン(HBIG)の注射が行われていれば授乳は可能です。しかし、乳首に傷ができて出血がある場合は授乳を控えるようにします。

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