保育士の過去問
平成23年(2011年)
小児保健 問76

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問題

保育士試験 平成23年(2011年) 小児保健 問76 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、乳幼児のう歯予防に関する記述である。最も不適切な記述を一つ選びなさい。
  • 子どもは満1歳くらいになると、大人のまねをしたがるので、大人の歯みがきをまねさせるとよい。
  • 1歳半をめやすに、哺乳瓶の使用は中止し、コップかストローで飲めるようになるとよい。
  • フッ化物の歯面塗布は、1歳6か月児歯科健康診査、3歳児歯科健康診査などで行えるとよい。
  • 幼児が繊維性食品や硬い弾性食品を食べると、乳歯の表面に傷ができるので、食べない方がよい。
  • 幼児期には、保育所、家庭などでの生活を通して、規則正しい食習慣、また歯みがきの習慣をつけられるとよい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

4が不適切です。
繊維性食品とは、野菜や果物のことです。繊維性食品を食べると歯が自然に磨かれるので、食べたほうがいい食材です。
また、硬い食品を噛むことで顎の力を育て、歯の成長にも役立つので、適度に歯ごたえのある食品も幼児の成長に必要なものです。

1~3、5は適切な記述です。

参考になった数5

02

正解は4です。

1. 大人のまねをしたがるようになる1歳頃から、
自分で歯みがきするよう促します。
子どもに歯ブラシを持たせる場合は、
安全に留意し、目を離さないよう心がけます。

2. ミルクだけを飲んでいる時期と異なり、
1歳半頃は離乳食が始まり、
口腔内の環境が変化しており、
う歯のリスクが高い時期です。
哺乳瓶を使用してミルクなどを飲んでいると、
上の前歯のあたりに飲み物がたまりやすいので、
さらにう歯が出来やすくなります。
また、乳歯は永久歯に比べて虫歯になりやすいと
いわれています。

3. フッ化物を歯面に塗布すると、
歯質の強化とともに、再石灰化の促進や
酸の生産を抑制する効果があるといわれています。
1歳6ヶ月児歯科健康診査や
3歳児健康診査は自治体の保健センターで、
健康診査とともに実施され、
フッ化物の塗布も行われている場合が多いです。

4. 繊維性食品とはニンジンやゴボウなど
繊維が豊富な食べ物のことです。
よく噛むことで歯や粘膜の表面が清掃され、
唾液の分泌を促すとともに、
顎の発達にもつながる食品です。
こんにゃくやタコなどの硬い弾性食品は、
唾液の分泌を促し、
口腔内の汚れを除去するのに役立ちます。
いずれもう歯の予防に効果があるものです。

5. 規則正しい食習慣により、
食べ物を口にしない時間を確保することができます。このときに時間に歯の再石灰化が促進されます。
また、歯みがきをすることで、
口の中に残っている食べかすや
歯垢を取り除くことができ、
より再石灰化しやすい状態になり、
う歯の予防につながります。

参考になった数1

03

正解は4です。

野菜や果物などの繊維性食品を食べると自然に歯が磨かれるので好ましい食材です。また、かための食物をよく噛むことは唾液の分泌を促し、う歯を予防するので歯ごたえのある物も献立に入れたりしていきます。

参考になった数0