保育士の過去問
平成25年(2013年)
社会的養護 問32
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問題
保育士試験 平成25年(2013年) 社会的養護 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文のうち、児童養護施設等の社会的養護の課題に関する検討委員会・社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会による「社会的養護の課題と将来像」(平成23年7月)における「市町村の子育て支援施策と社会的養護の連携」の記述として誤ったものを一つ選びなさい。
- 市町村が把握した比較的軽微なケースは、市町村の子育て支援サービス等を活用して対応し、困難なケースは、要保護児童として、児童相談所に連絡され、社会的養護のシステムに結びつけられる。
- 要保護児童と要支援児童について市町村の要保護児童対策地域協議会が担当し、特定妊婦については市町村の保健所が担当することで、役割分担をより明確にし、専門性に特化した支援を行う。
- 社会的養護の施設等が、家庭支援やアフターケアを含めた地域支援を行い、そのままでは保護者に監護させることが不適当な要保護児童を、支援を受けながら保護者による養育を続けられるよう支援児童として支えていく。
- 市町村の児童家庭相談や子育て支援事業等と、都道府県等の児童相談所を中心とした社会的養護は、一連につながるものであり、密接に連携して推進する必要がある。
- 施設等を退所して家庭復帰の後には、市町村のネットワークでの見守り、継続的支援に結びつけられていく。
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この過去問の解説 (3件)
01
特定妊婦についても、市町村の要保護児童対策地域協議会が担当します。
特定妊婦とは、出産後の子どもの養育において、特に支援を必要としそうな妊婦のことです。具体的には、若年、経済的問題がある、妊娠葛藤、母子手帳未発行、妊娠後期の妊娠届、妊婦検診未受診、多胎、妊婦の心身の不調などの問題がある妊婦が対象となります。
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02
必ず正しいものか誤ったものかを間違えないように気を付けましょう。
解説の前に設問の単語を整理しておきましょう。
要保護児童:保護者のない児童、又は、保護者に監護させることが不適当な児童。
要支援児童:保護者の養育を支援することが特に必要と認められる児童。
特定妊婦:出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦。
1.3.4.5の文章はいずれも「市町村の子育て支援施策と社会的養護の連携」に記載されております。
2の文章は特定妊婦については保健所が担当するという部分が間違いです。
特定妊婦についても要保護児童対策地域協議会が担当することとなっています。
よって選択肢2が正解となります。
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03
「社会的養護の課題と将来像」において、「市町村の「要保護児童対策地域協議会」では、要保護児童の適切な保護や、要支援児童、特定妊婦に適切な支援を行うために、情報交換、支援内容の協議が行われる」と記述されています。
よって、特定妊婦も「要保護児童対策地域協議会」の対象となります。
1,3,4,5の記述は「市町村の子育て支援施策と社会的養護の連携」に記載されています。
「要保護児童」、「要支援児童」、「特定妊婦」の定義を確認しておくとよいでしょう。
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