保育士の過去問
平成25年(2013年)
児童家庭福祉 問42

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

保育士試験 平成25年(2013年) 児童家庭福祉 問42 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【I群】の児童家庭福祉の理念や思想に大きな影響を与えた人物と【II群】の業績を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
A ルソー (Rousseau, J.-J.)
B フレーベル (Frobel, F.W.)
C オーウェン (Owen, R.)
D エレン・ケイ (Key, E.)
E コルチャック (Korczak, J.)

【II群】
ア イギリスで、児童労働を規制する工場法の制定に努力した。
イ ポーランド生まれのユダヤ人で、孤児院を開いた。
ウ 「社会契約論」や「エミール」を著した思想家。
工 「児童の世紀」の著者。
オ ドイツの教育実践家で幼稚園の創設者。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

A ウ
ルソーといえば「エミール」「社会契約論」です。フランスの思想家で、「子どもの発見者」といわれています。

B オ
フレーベルは幼稚園の基礎を作り、「幼児教育の父」と呼ばれる人物です。

C ア
オーウェンは自身の工場に、貧しい労働者の子どものための「性格形成学院」という保育施設を開設しました。

D エ
スウェーデンの思想家のエレン・ケイは、「児童の世紀」の著者として知られています。

E イ
ユダヤ系ポーランド人医師のコルチャックは、「子どもの権利条約の父」として知られています。

参考になった数92

02

正解は 3です。

・ルソー(Rousseau, J.-J.)…フランスの哲学者で、著書に「社会契約論」と「エミール」があります。「エミール」では、子どもの自然な成長を尊重することの大切さを説きました。

・フレーベル(Frobel, F.W.)…ドイツの教育学者で、著書に「人間の教育」があります。幼稚園の原型である「キンダーガルデン」を創設しました。

・オーウェン(Owen, R.)…イギリスの社会主義者です。自身の紡績工場の敷地内に、「性格形成学院」を開設しました。これは、「よい性格を形成するには、幼児期からよい環境のもとで育てられなければならない」という信念でした。

・エレン・ケイ(Key, E.)…スウェーデンの社会思想家・教育学者です。調書に「恋愛と結婚」、「児童の世紀」、「母性の復興」等があります。

・コルチャック(Korczak, J.)…ポーランドの小児科医、児童文学作家、教育者です。著書に「子どもの権利の尊重」があります。 児童の福祉と権利を唱えました。

参考になった数39

03

最近の傾向として諸外国・日本を問わず人物名と著書を結ぶ問題であったり様々な形で出題されています。
保育の発展・社会福祉の発展に寄与した人物は保育士試験では重要な位置づけですので、しっかりと人名と著書・功績を覚えましょう。

A:ルソー→エミールを著した、児童中心主義教育(消極教育)子どもの発見者

B:フレーベル→幼稚園の創始者と言えばフレーベルです。世界最初の幼稚園の原型キンダーガルデンを作る。遊びの道具として恩物と呼ばれる玩具を製作しました。

C:オーウェン:工場経営者。自身が経営する工場の横で幼児学校を開く。人間は環境を良くすればよりよく形成される性格形成論を説く。

D:エレンケイ→児童の世紀の著者。第二のルソーとも呼ばれる。

E:コルチャック→ユダヤ人。孤児院を開く。

よって選択肢3の組み合わせが正しい答えとなります。

参考になった数38