保育士の過去問
平成25年(2013年)
社会福祉 問64

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問題

保育士試験 平成25年(2013年) 社会福祉 問64 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、2000(平成12)年以降のわが国の福祉政策の方向性に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 2000(平成12)年の厚生省「これからの地域福祉のあり方に関する研究会」報告書において、地域福祉を推進する主体として公助の一層の確立を目指すべきであるとした。
B 2000(平成12)年に施行された「社会福祉法」は、福祉サービスの利用者の利益の保護に関する制度を飛躍的に前進させたものと評価できる。
C 2000(平成12)年の厚生省「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会」報告書において、「新たな『公』の創造」を提唱した。
D 2000(平成12)年版の「厚生白書」では、生活保護に関して、「就労体験、福祉的就労、ボランティア等のプログラムや交流の場に参加してもらい、社会とのつながりを結び直す支援を講じる」としているが、その担い手として、NPO等の「新しい公共」を活用すると記述している。
  • A○  B○  C○  D×
  • A○  B○  C×  D×
  • A○  B×  C×  D○
  • A×  B○  C○  D×
  • A×  B×  C×  D○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

A ×
公助だけでなく、「個人が主体的に関わり支え合う、地域における新たな支え合い(共助)」が期待されています。

B ○
適切な記述です。社会福祉法は2000年に、社会福祉事業法から大幅に改正されました。

C ○
適切な記述です。社会福祉協議会、自治会、NPO、生協・農協、ボランティアなどの地域社会における様々な制度、機関・団体の連携・つながりを築くことによって、新たな『公』を創造していくことが望まれるとされています。

D ×
設問の記述は2010年版のものであって、2000年という記述は誤りです。2010年の「厚生労働白書」では、「参加型社会保障(ポジティブ・ウェルフェア)の確立に向けて」が提唱されていて、記述はその中の一文となります。

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02

正解は 4です。

A…× 地域における多様な生活ニーズへの的確な対応を図る上で、成熟した社会における自立した個人が主体的に関わり、支え合う、地域における「新たな支え合い」(共助)の領域を拡大、強化することが求められている。」とあり、公助の確立ではなく、共助を確立する方向での考えがしめされています。

D…× NPO等の「新しい公共」を活用すると述べたのは、平成22(2010)年版の「厚生労働白書」です。

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03

A.誤り。地域における多様なニーズへの対応を図るうえで成熟した社会における自立した個人が主体的に関わり支え合う新たな支え合い(共助)の拡大・強化が求められます。

B.正しい。社会福祉法は2000年に大幅改正されました。地域福祉推進と社会福祉の推進に資することとなり福祉サービスの利用者の利益の保護に関する制度を飛躍的に前進させました。

C.正しい。今日的なつながりの再構築を図りすべての人びとを孤独や孤立、排除や摩擦から援護し健康で文化的な生活の事実につなげるよう社会の構成員として包み支え合う。

D.誤り。
よって×○○×となり選択肢4が正解となります。

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