保育士の過去問
平成25年(2013年)
保育の心理学 問82
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問題
保育士試験 平成25年(2013年) 保育の心理学 問82 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【I群】の発達の理論と【II群】の人名とを結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【I群】
A 生得的に内在する能力は時期に応じておのずと展開していくと考え、学習ができるようになる心身の準備性があるとした。
B 人は環境からの働きかけの受け手であり、行動は環境からの言語的指示、行動への賞・罰のフィードバックなどにより獲得されるとした。
C 他者の行動およびその結果を観察することによって、自らの行動を変容させたり新しい行動を習得したりするとした。
D 能動性を重視し、同化と調節によってシェマを変容させ、知識を構成していくとした。
E 能動性だけでなく、人とのかかわりを通した学びも重視し、発達の最近接領域への働きかけによって認知的発達がなされるとした。
【II群】
ア ゲゼル(Gesell, A.L.)
イ ピアジェ(Piaget, J.)
ウ バンデューラ(Bandura, A.)
エ ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)
オ フェスティンガー(Festinger, L.)
カ バウアー(Bower, T.G.R.)
キ ワトソン(Watson, J.B.)
【I群】
A 生得的に内在する能力は時期に応じておのずと展開していくと考え、学習ができるようになる心身の準備性があるとした。
B 人は環境からの働きかけの受け手であり、行動は環境からの言語的指示、行動への賞・罰のフィードバックなどにより獲得されるとした。
C 他者の行動およびその結果を観察することによって、自らの行動を変容させたり新しい行動を習得したりするとした。
D 能動性を重視し、同化と調節によってシェマを変容させ、知識を構成していくとした。
E 能動性だけでなく、人とのかかわりを通した学びも重視し、発達の最近接領域への働きかけによって認知的発達がなされるとした。
【II群】
ア ゲゼル(Gesell, A.L.)
イ ピアジェ(Piaget, J.)
ウ バンデューラ(Bandura, A.)
エ ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)
オ フェスティンガー(Festinger, L.)
カ バウアー(Bower, T.G.R.)
キ ワトソン(Watson, J.B.)
- Aア Bイ Cウ Dカ Eエ
- Aア Bウ Cイ Dエ Eキ
- Aア Bキ Cウ Dイ Eエ
- Aウ Bア Cオ Dカ Eキ
- Aエ Bオ Cア Dイ Eカ
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この過去問の解説 (3件)
01
A ア:ゲゼル
設問の内容は、ゲゼルが唱えた「遺伝論(成熟優位説)」の説明です。
B キ:ワトソン
設問の内容は、ワトソンが唱えた「環境論(学習優位説、経験説)」の説明です。
C ウ:バンデューラ
設問の内容は「社会的学習」の説明です。バンデューラは、社会的学習の中の「観察学習(モデリング)」について、子どもの攻撃行動をみる有名な実験を行いました。
D イ:ピアジェ
設問の内容は、スイスの発達心理学者・ピアジェが提唱した発達理論です。
E エ:ヴィゴツキー
設問の内容は、子どもには自分で解決可能な領域と、まったく解決できない領域の間に、援助があれば解決可能だという領域(発達の最近接領域)があり、その領域に働きかけることが教育において重要だとしたヴィゴツキーの理論の説明です。
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02
A.ゲゼル(ア)の成熟優位説です。「心身の準備性」とあればレディネスの事で、ゲゼルの成熟優位説と結びつけることが出来ると思います。
双子の階段のぼりの実験で有名です。適切な訓練により成熟していくことから成熟優位説と言われています。
B.ワトソン(キ)一方ワトソンはゲゼルと違い、環境優位説として人は環境や学習によって作られると言いました。
C.バンデューラ(ウ)1950年代、社会的学習理論を提唱。従来の学習理論が学習する個体自身の経験を前提としていたのに対して、学習が他の個体の行動を観察することによっても成り立つことを実証しました。
D.ピァジェ(イ)ピァジェ心理学の概念としてシェマ(心的構造)から始まり、適応・同化・調節・均衡状態・不均衡状態・均衡化となっていくことを提唱しました。
D.ウィゴツキー(エ)保育の心理学でもおなじみの人名になってきました。最近接発達領域と言えばウィゴツキーが提唱した理論です。
他者(なかま)との関係において、「あることができる」という行為の水準ないしは領域のことです。
以上により、選択肢「Aア Bキ Cウ Dイ Eエ」が正解となります。
保育士試験において諸外国・日本を含め人名が多くなっています。全ての人名を覚えるのは不可能に近いため、過去問題でよく出る人名を中心に確認をしていきましょう。
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03
ゲゼル・・・生得的に内在する能力は時期に応じておのずと展開していくと考え、学習ができるようになる心身の準備性があるとしました。
ワトソン・・・人は環境からの働きかけの受け手であり、行動は環境からの言語的指示、行動への賞・罰のフィードバックなどにより獲得されるとしました。
バンデューラ・・・他者の行動およびその結果を観察することによって、自らの行動を変容させたり新しい行動を習得したりするとしました。
ピアジェ・・・能動性を重視し、同化と調節によってシェマを変容させ、知識を構成していくとしました。
ヴィゴツキー・・・能動性だけでなく、人とのかかわりを通した学びも重視し、発達の最近接領域への働きかけによって認知的発達がなされるとしました。
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