保育士の過去問
平成24年(2012年)
小児保健 問69

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問題

保育士試験 平成24年(2012年) 小児保健 問69 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、子どもに多い症状についての記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A 体温は一定の範囲に維持されているが、かぜなどの感染症では防御反応として上昇する。
B 下痢は、細菌感染によっておこることが多い。
C 咳は、本来は気道内の刺激を排除する作用を持っている。
D 嘔吐は、胃の内容物が逆流することをいい、溢乳も含まれる。
E 頭痛はよくあるが、乳幼児には認められない。

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この過去問の解説 (3件)

01

A ○
健康な時は一定の範囲内で維持されていますが、大人同様、感染症に感染すると体温は上昇します。

B ×
下痢には細菌性のもとウイルス性のものがあり、細菌性は食中毒、ウイルス性はノロウイルスやロタウイルスが代表的です。このうち子どもによく起こるのはウイルス性の下痢です。

C ○
咳は、気道に侵入したほこりや煙、細菌などの異物を追い出すために起こる防御反応です。気道へのさまざまな刺激で起こるほか、痰を外に出すためにも起こります。

D ×
溢乳(いつにゅう)とは、赤ちゃんが母乳やミルクを吐くことをいい、健康な赤ちゃんにもみられます。病気による嘔吐とは区別され、たくさんミルクを飲んだという目安になります。

E ×
乳幼児にも頭痛はありますが、鼻水や嘔吐のように周りから見ても分かるものではなく、本人も伝えられないため、周りの目には不機嫌というふうに映ります。

選択肢2. A C

適切です。

参考になった数9

02

正解…「2」
A・〇
子どもは、大人に比べ皮膚温(体温)が高いのが特徴です。
細菌やウイルスが体内に入ると、細菌・ウイルスは低温で繁殖しやすく高温で抑制されるため、体温を上昇するよう脳に伝達されます。上昇すると異物から体を守る白血球の働きが高まり、それにより免疫機能が高まります。

B・✕
下痢には細菌性とウイルス性とがありますが、子どもの下痢のほとんどがウイルス性の下痢です。主な原因として、ロタやノロなどのウイルスで、"おなかのかぜ"として知られています。

C・〇
咳は、風邪の引き始めからピークにかけてみられるタンを伴う咳と、風邪の治りかけの出る空咳とがあり、気道内の刺激を排除する作用を持っていて、
空気やタンの排出を助ける働きがあります。

D・✕
溢乳とは授乳後に胃の筋肉が弱い乳児が乳汁を少量吐いてしまうことを言い、多量に勢いよく吐く吐乳、嘔吐とは違います。

E・✕
頭痛は乳幼児にも認められます。
乳児の場合はきちんと伝えることができませんが、"不機嫌"として現れるとされています。
幼児の場合は3歳くらいから伝えられると言われています。風邪による頭痛がもっとも多い原因です。

参考になった数3

03

正解は2です。

A 適切です。

B 下痢の原因は細菌感染によるものもありますが、ほとんどの場合、ウイルス性であることが多いです。

C 適切です。

D 溢乳(いつにゅう)とは、赤ちゃんが母乳やミルクを吐くことを言い、嘔吐とは違います。

E 乳幼児にも頭痛はあります。

参考になった数1