保育士の過去問
平成24年(2012年)
小児保健 問75
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問題
保育士試験 平成24年(2012年) 小児保健 問75 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、保育所と、家庭や専門機関や地域との連携に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 保育所は、家庭からの情報を入所時のみでなく、登園時や連絡帳などを利用して日頃から得るようにする。
- 保育所からは家庭に、季節に応じた献立、感染症の発生状況、その予防対策などの情報を適宜伝えるようにする。
- 保育所は医療機関との連携が大切であり、保育所職員は、医療機関にある園児のカルテ(診療録)を適宜閲覧できる。
- 保育所は、保護者の了解を得た後、健診などの母子保健サービス内容が記載されている母子健康手帳を利用すると良い。
- 保育所は、災害などの発生に備え、日頃から保護者、近隣の住民、自治体、保健所、医療機関、警察、消防などとの密接な協力や支援にかかわる連携体制を整備しておくようにする。
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この過去問の解説 (3件)
01
保育所保育指針解説書『第5章 健康及び安全』『4・健康及び安全の実施体制等』参照
1・〇
『(3)家庭との連携』『①家庭からの情報』参照
家庭での生活の様子、健康状態、予防接種などの情報は常に気にかけることが大切です。子どものかかりつけ医と連携を取れるようにしておく必要があります。
2・〇
『(3)家庭との連携』『②保育所からの情報提供と説明』参照
子どもの健康と安全も守るため、また食生活や食育に関する活動は保育所から各家庭に情報提供することが必要です。また、入所時には保育園に通う園児の健康安全を守るための基本的方針などを説明しておくことが必要です。
3・✕
『(4)専門機関・地域との連携』『①保育医療における連携』参照
保育所は医療機関との連携が大切であり、子どもの健康安全を守るために情報や技術の提供を受けることはできます。
しかし、医療機関にある園児のカルテ(診療録)は個人的情報は守秘義務の徹底が求められるため閲覧することはできません。
4・〇
『(4)専門機関・地域との連携』『②母子保健サービスとの連携』参照
乳幼児健診などによって得られる子どもの健康状態や・発育状態の情報保育所は、保育所で保育するうえで役に立ちます。保護者の了解を得た後、母子健康手帳を利用すると良いでしょう。
5・〇
『(4)専門機関・地域との連携』『⑥災害等の発生時における連携』参照
保育所は、保育所内外の事故に備えて万が一の時に対応できるよう日頃から情報把握したり、マニュアルを作ったりと、密接な協力や支援にかかわる連携体制を整備しておくようにすることが必要です。
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02
1 適切です。子どもの様子を保護者との会話や連絡帳でのやり取りから知ることが大切です。
2 適切です。家庭に、季節に応じた献立、感染症の発生状況、その予防対策などの情報を適宜伝えるようにすることで、保護者が安心して子どもを保育園に預けることができます。
3 保育所と医療機関の連携は大切ですが、守秘義務が医療機関にもあるため、子どもに関してのカルテの内容等を保育所側が閲覧することはできません。
4 適切です。健診などの結果、発育状態などを知りたい時、保護者の了承を得た後に母子保健サービス内容が記載されている母子健康手帳を利用すると良いです。子どもの健康状態を知ることは日頃の保育の役にも立ちます。
5 適切です。保育所は、災害などの発生に備え、日頃から保護者、近隣の住民、自治体、保健所、医療機関、警察、消防などとの密接な協力や支援にかかわる連携体制を整備しておくことが大切です。
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03
『保育所指導指針解説書』の記述を確認してください。
1 ○
(3)家庭との連携 ①家庭からの情報 を参照してください。
「子どもの家庭での生活実態、健康状態、既往症や予防接種歴、過去の傷害を伴う事故等の情報は、入所時だけでなく常に収集することが必要です。 また、子どものかかりつけ医を確認し、必要に応じてかかりつけ医と連携を図るよう努めなければなりません。」とあります。
2 ○
(3)家庭との連携 ②保育所からの情報提供と説明 を参照してください。
「子どもの家庭での生活実態、健康状態、既往症や予防接種歴、過去の傷害を伴う事故等の情報は、入所時だけでなく常に収集することが必要です。 また、子どものかかりつけ医を確認し、必要に応じてかかりつけ医と連携を図るよう努めなければなりません。」とあります。
3 ×
(4)専門機関・地域との連携 ①保健医療における連携 を参照してください。
医療機関と保育現場での情報の交換は必要とありますが、「その際、子どもや家庭の個人的な情報に関しては、守秘義務の徹底が求められ」とあり、カルテの閲覧はできません。
4 ○
(4)専門機関・地域との連携 ②母子保健サービスとの連携 を参照してください。
「乳幼児健診や訪問事業など、市町村が実施する各種保健サービスによって得られる子どもの健康状態、発育や発達状態に関する情報は、保育現場において有効です。保護者の了解を得て、母子健康手帳等も活用していきます。」とあります。
5 ○
(4)専門機関・地域との連携 ⑥災害等の発生時における連携 を参照してください。
「保育所内外の事故発生、災害発生やその災害訓練時及び不審者の侵入等の事態に備え、日頃から保護者、近隣の住民、地域の医療機関・保健センターや保健所・警察・消防等との密接な協力や支援に関わる連携体制を整備することが必要です。」とあります。
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