保育士の過去問
平成24年(2012年)
小児栄養 問87

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問題

保育士試験 平成24年(2012年) 小児栄養 問87 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、母乳栄養の利点と留意点に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 母乳に含まれる栄養素は、消化吸収の効率がよく、代謝負担も少ない。
B 母乳栄養は、母子関係の確立に役立つ。
C 母乳に含まれる感染抑制物質により、感染症の発症予防と重症化の低下に役立つ。
D 授乳中の喫煙は、母乳分泌に影響を与える。

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この過去問の解説 (3件)

01

【正解】 1

A ○
母乳に含まれる「αラクトアルブミン」というたんぱく質は非常に消化吸収がよく、母乳で育つ赤ちゃんは便秘が少ないといわれています。

B ○
乳児に乳首を吸われることによって、オキシトシンというホルモンが分泌されます。これは、別名「愛情ホルモン」ともよばれており、イライラを和らげる効果があります。

C ○
母乳には、免疫グロブリンA(IgA)、マクロファージ、ラクトフェリン、リゾチーム、オリゴ糖、ムコ多糖などといった感染抑制物質が含まれています。

D ○
煙草を吸うと、母乳の分泌量が少なくなる上に、母乳にニコチンが混じるようになります。

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02

正解…「1」 
すべて〇
A 母乳に含まれるたんぱく質は、粉ミルクに比べ、半消化状態なので消化吸収の効率がよく、代謝負担も少ないことが特徴です。
なので下痢などの際も飲み続けられます。

B 母乳栄養は、母と子が向き合う時間につながり、互いの情緒の安定がもたらされます。また、母親は乳首を吸わせることでホルモンが分泌され、イライラしにくくなる作用があります。

C 母乳を飲んでいる子は乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険が少ないといわれています。また、母乳に含まれる感染抑制物質により、気管支喘息、アレルギー、肥満になるリスクが減るといわれています。

D 授乳中の喫煙は、母乳の分泌量が減ります。ニコチンが母乳に混ざるため、これを飲んだ乳児は不機嫌、不眠、嘔吐などの症状が現れます。また、乳児の発育に影響を及ぼす可能性があることや、乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因となることがあります。

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03

正解は1です。

A~Dすべての記述が正しいです。

A 母乳に含まれる「aラクトアルブミン」というたんぱく質が消化吸収が良く、代謝負担が少ないという特徴を持っています。

B 母乳をあげることにより、母と子の信頼関係が確立していきます。また母乳をあげることにより、「オキシトシン」というホルモンが分泌され、イライラを和らげる効果があるといわれています。

C 母乳には、「免疫グロブリンA(IgA)」「マクロファージ」「ラクトフェリン」「リゾチーム」「オリゴ糖」「ムコ多糖」などの感染抑制物質が含まれています。これらが感染症の発症予防と重症化の低下に役立っています。


D 授乳中の喫煙は、母乳分泌に影響を与えるほか、母乳の中にニコチンが混じるようになり、赤ちゃんの成長や健康に影響を及ぼします。

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