保育士の過去問
平成24年(2012年)
保育原理 問108
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問題
保育士試験 平成24年(2012年) 保育原理 問108 (訂正依頼・報告はこちら)
次のある保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
K君(4歳4か月)は、R君(5歳2か月)がクリップで作ったカタツムリをみて自分も作りたくなり、R君にそばにあるクリップを使っていいかどうかを聞いてから、作り始める。しかし思うようにできず、保育士に作り方を書いた紙をだしてもらい、それを見ながら一人で時間をかけて作る。カタツムリができあがった時に、片付けの時間になりカタツムリを片付ける場所を探している。隣でカタツムリを作っていたM君(4歳8か月)は、自分の作りかけのカタツムリをさっさともとに戻し片付けてから、K君に「おれが片付けてやる!」といいながら取り上げ、カタツムリをバラバラにする。K君は大声で泣きながら保育士に駆け寄る。
【設問】
「保育所保育指針」に規定される保育の内容に係る事項を基本とした時、この事例において保育士がまず第一に行う対応として適切なものを一つ選びなさい。
【事例】
K君(4歳4か月)は、R君(5歳2か月)がクリップで作ったカタツムリをみて自分も作りたくなり、R君にそばにあるクリップを使っていいかどうかを聞いてから、作り始める。しかし思うようにできず、保育士に作り方を書いた紙をだしてもらい、それを見ながら一人で時間をかけて作る。カタツムリができあがった時に、片付けの時間になりカタツムリを片付ける場所を探している。隣でカタツムリを作っていたM君(4歳8か月)は、自分の作りかけのカタツムリをさっさともとに戻し片付けてから、K君に「おれが片付けてやる!」といいながら取り上げ、カタツムリをバラバラにする。K君は大声で泣きながら保育士に駆け寄る。
【設問】
「保育所保育指針」に規定される保育の内容に係る事項を基本とした時、この事例において保育士がまず第一に行う対応として適切なものを一つ選びなさい。
- 4歳という年齢を考えて、善悪の区別がついてもいい発達過程であることから、M君に注意することを第一に行なう。
- 4歳という年齢を考えて、一生懸命に作ったカタツムリを壊された悲しい気持ちを自分でM君にきちんと伝えるよう、K君に話すことを第一に行う。
- M君はいつも人の遊びを壊してしまうことがあると感じていたので、M君に壊した理由を聞くことを第一に行う。
- K君をなだめて、少し落ち着いてからどうして泣いているのかを聞くことを第一に行う。
- K君とM君を呼んで理由をはっきりさせ、悪いことをしたときは謝るといういつものきまりをM君に伝えて、一貫した対応をとることを第一に行う
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この過去問の解説 (3件)
01
まずは、泣いているK君の悲しい気持ちに寄り添いなだめて、落ち着かせます。それから泣いている理由を聞き、M君を呼び、M君にも事情を聴きます。M君、K君双方の話を聞き、M君にはK君の思いを伝え、泣いている悲しい気持ちが理解できるように話し、謝ることを話します。K君にはM君がなぜそのようなことをしたのかを話して、お互いの気持ちを理解させ仲直りできるように仲介することが良いと思われます。
事例には詳しい事情は記されていないため、上記のような対応が好ましいと思われますが、保育士は常に子ども全体の様子を観察しながら保育を行い、子ども一人一人の特性を日常から把握し、保育を行う必要性を感じます。
最近では、発達障害(ADHDやアスペルガー症候群等)の子どもが増えてきている現状があるため、子ども同士のトラブル対応もその場の状況等で変えなくてはならないことが多々あると思われます。
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02
身近な人の気持ちを察し少しずつ自分の気持ちをおさえられたり我慢ができるようになってくるがM君に注意することを第一に行う事は不適切である。
2.3.誤り。設問のような対応も時としては必要であるが、第一に行う対応としては不適切である。
4.正しい。この事例で一番最初に行う事はK君をなだめて声をかける。泣いている理由を聞くのが適切な対応です。
5.誤り。悪い事をした時に謝る決まりを伝えるのは間違いではないが、けんかを自分たちで解決できるようになるのは、おおむね5歳からであり一貫した対応ではなく場面に応じた柔軟な対応が必要である。
よって選択肢4が正解となります。
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03
1 カタツムリを取り上げた時が片付けの時間であったことからM君は片付けをするためにK君のカタツムリを取り上げたと考えられます。保育士が善悪を決めて注意する前にM君がカタツムリを取り上げた理由を聞くことが大切です。
2 4歳という年齢を考えて、一生懸命に作ったカタツムリを壊された悲しい気持ちを自分でM君にきちんと伝えるよう、K君に話すことも大切ですが、問題文の場合、第一に行うことではありません。
3 M君はいつも人の遊びを壊してしまうことがあるということは問題文には書かれていないので不適切です。
4 適切です。この事例の場合、まず行うのは、保育士のところに泣いて駆け寄ってきたK君をなだめ、泣いている理由を聴くことです。その後に、M君にカタツムリを取り上げた理由を聞き、2人の思いに寄り添いながら仲直りできるよう仲立ちするようにします。
5 悪いことをしたときは謝るということを伝えるのも大切ですが、M君にもその行動を取った理由があるはずです。友達の作ったものを壊したからM君が悪いと決めつけず、M君の思いに寄り添うことも必要です。
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