保育士の過去問
平成24年(2012年)
保育原理 問113

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問題

保育士試験 平成24年(2012年) 保育原理 問113 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、保育所における相談援助活動に関する記述である。適切な記述を〇、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 保育士と保護者とが子どもへの愛情や成長を喜ぶ気持ちを共感し合うことによって、保護者の子育てへの意欲や自信を高める。
B 地域の子育て家庭への支援は、保育所に入所している子どもの保護者への支援とは異なるので、保護者が子育てに自信を持ち、子育てを楽しいと感じることができるような保育所や保育士の働きかけ、環境づくりが望まれる。
C 保護者支援は保育に支障のない範囲で行うことが原則であり、送迎の際の対話や連絡帳への記載などの日常的な情報交換か、あるいは別の機会を設けて相談に応じたり個別面談を行うか、保育所の特性に応じていずれかを選択して行う。
D それぞれの保護者や子どもの状況を理解することは大切だが、子どもの最善の利益という観点からは、まずは保護者の養育力の向上を図ることを優先する。
E 保護者と子どもとの安定した関係を培うことが最優先であり、保護者同士の関係や地域と子どもや保護者との関係性を高めることについては、保護者に任せる。
  • A○  B○  C○  D○  E×
  • A○  B○  C×  D×  E○
  • A○  B○  C×  D×  E×
  • A○  B×  C×  D×  E×
  • A×  B○  C×  D○  E○

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この過去問の解説 (3件)

01

A.正しい。日々の保育の中で保育士と保護者が成長を感じ共に喜びを深めることにより子育ての意欲が高まります。

B.誤り。保育所においては地域の子育て支援も重要な役割の1つです。保育所に入所している子どもの保護者への支援とは異なるという点が誤りです。保育所に子育て支援センターが付随している所も多くみられるようになりました。保育所の子どもと地域の子どもが関わる事で保護者も地域で安心して子育てが出来る場所の確保が必要となっています。

C.誤り。保育に支障のない範囲において行うのは地域における子育て支援です(保育所保育指針第6章)
保護者支援は連絡帳や必要に応じて個別面談などを行う対応となっており、いずれかを選択して行うという設問は誤りです。

D.誤り。★子どもの最善の利益と子どもの福祉を重視する★一人一人の保護者の状況を踏まえ子どもと保護者の安定した関係に配慮して保護者の養育力の向上に資するよう適切に支援することとなっています。設問では「保護者の養育力の向上を図ることを優先する」となっておりますが優先すべきは、子どもの最善の利益と福祉であるため、誤りです。

E.誤り。設問のような保護者同士の関係や地域の子供や保護者の関係性を中間に入り良くしていく役割も保育所の相談援助活動の1つです。

よって○××××となり選択肢4が正解となります。

参考になった数42

02

正解は4です。

A:保育士と保護者はお互い日常的にコミュニケーションを取るよう努力し、保護者が子供のことについて話せるような信頼関係を作ることで保護者は安心し保育士に子どものことを話せるようになります。子どもの成長を共に共感すること、悩みなどを話し合い一緒に考えていくことによって保護者は子育てへの意欲や自信を高めることが出来ると思います。

B:地域の子育て支援は、地域での子育てサロン等で支援し、保護者が子育てに自信が持てるように、同年齢の子ども達を集め、保護者同士が仲良くなりお互いに相談できるような環境作りが必要です。場合によっては、保育園に付随して子育てサロンが催されている所もありますが、入所児童の保育とは別に地域の子育て支援として役割を分けています。

C:送迎の時の会話や連絡帳、定期的な個別懇談において保護者と情報交換や子どもへの思い、育児に対する相談を行いますが、保護者からの悩みや相談を受けた時は、子どもの保育に支障がないように職員同士がお互いにフォローしながら、保護者の相談を受けることが大切です。

D:子どもの最善の利益の観点からは、まずは保育士の質の向上がなくてはならないと思われます。保育士は自己研鑚し、専門職としての知識や技術力の向上が優先されます。

E:子どもと保護者の安定した関係を培うことは大切ですが、保護者同士の関係や地域と子どもや保護者との関係性を高めるような援助は必要で、大人だからと言って、保護者に任せるのではなく、保護者同士の関係性を知ることにより、子ども同士の関係性も見えてきます。また、人見知りをする保護者に対しても孤立させることなく、他の保護者と話せるよう仲立ちをしていく必要があると思われます。

参考になった数7

03

正解は4です。

A 適切です。保育士と保護者が信頼関係を築くためには、まず子どもへの愛情や成長を喜ぶ気持ちを共感し合うことが大切です。

B 地域の子育て家庭への支援は、保育所に入所している子どもの保護者支援と同じく、保護者が子育てに自信を持ち、子育てを楽しいと感じることができるような保育所や保育士の働きかけ、環境づくりが望まれます。その一環として、保育所が園庭開放をしたり、子育てサロンを展開するなどして、地域と保育所の中の子育て家庭が交流をもてる場所を提供しています。

C 保育に支障のない範囲で行うのは、地域における子育て支援であり、保育所の中では送迎の際の対話や連絡帳への記載などの日常的な情報交換、別の機会を設けて相談に応じたり個別面談が重要です。

D 子どもの最善の利益という観点からはまず、保育士の質の向上が大切です。保護者の思いや悩みい寄り添い、保育士としての専門性を持ったアドバイスをすることにより、保護者との間に信頼関係が生まれ、子どもの成長をともに見守ることができます。そのことが子どもにとっての最善の利益に繋がります。

E 保護者同士の関係や地域と子どもや保護者との関係性を高めることも保育所、保育士の大切な役割です。

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