保育士の過去問
平成24年(2012年)
保育実習理論 問143

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問題

保育士試験 平成24年(2012年) 保育実習理論 問143 (訂正依頼・報告はこちら)

楽譜を短2度下に移調したものは、何調になるか。正しいものを一つ選びなさい。
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この過去問の解説 (3件)

01

移調の問題の展開した問題がこの設問になります。
この組み合わせでの出題もここ数年ずっと同じとなっております。
変ホ長調、ヘ長調など聞きなれない用語となっていますので少し解説したいと思います。

楽譜に無造作にシャープやフラットが付いていると思う方がいるかも知れませんが実は規則通りに並んでいるのです。
それぞれシャープ1つ、フラット1つから始まり~シャープ5つ、フラット5つというように増えていきます。
同じ楽譜の中、ト音記号の隣にシャープとフラットが混在していることはありません。
必ずシャープかフラット、もしくは何もついていないに分けられます。
音楽店などで市販の楽譜をご覧になってみてくださいね。

この問題を解くにあたり必要な事。
(1)#と♭の規則性が分かっている。
(2)#と♭の主音が分かる。
(3)主音がハニホヘトイロハで分かる。
(4)楽譜(五線)が分かる。

#の規則性
#1つ:#ファ
#2つ:#ファ#ド
#3つ:#ファ#ド#ソ
#4つ:#ファ#ド#ソ#レ
#5つ:#ファ#ド#ソ#レ#ラ

ここで重要なのが主音が何かという事です。#系の主音は#の1つ上の音が主音という事になります。
この事から#1つ#ファの1つ上の音は「ソ」となります。
「ソ」はハニホヘトイロハで言うと「ト」になるため「ト長調」となります。
#2つからは同じように考えれば解けますのでチャレンジしてみて下さいね。

♭の規則性
♭1つ:♭シ
♭2つ:♭シ♭ミ
♭3つ:♭シ♭ミ♭ラ
♭4つ:♭シ♭ミ♭ラ♭レ

#の時と同様に主音が何かと言う事を考えます。♭系の主音は1つ手前のフラットが主音となります。
フラットが1つ(♭シ)の主音は1つ前に戻るフラットがもともとありませんので「ファ」が主音になります。
ここまでの説明で既に楽典に触れた事が無い方はおなかがいっぱい状態だと思いますので、何で「ファ」になるのかという突っ込みはこの際、忘れて♭シの主音は「ファ」=ヘ長調と覚えて下さい。
続いてフラットが2つ(♭シミ)は、1つ前に戻るフラットがあります。♭シが主音です。
フラットの事を日本名で「変」と言うので「変ロ長調」となります。
シャープの事は日本名で「嬰」と言います。

設問の楽譜はフラットが3つ付いています。
♭シミラです。1つ前のフラットは♭ミになりますので、♭ミを短2度下げてみましょう。
♭ミ短二度下げる→レ→ニ長調となります。

よって選択肢4が正解となります。



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02

正解は 4 です。

この楽譜の曲名は「こいのぼり」で、変ホ長調です。

調号の形からすると(♭が3つ)、変ホ長調かハ短調と考えられます。

短調は導音(第7音)が半音上がるため、シは♮になるはずです。しかし3度出てくるシはすべて調号の♭が適用されたままなので、ハ短調ではなく変ホ長調ということになります。

変ホ長調の主音ミ♭を短2度下げるとレになります。レを主音とする長調ということで正解はニ長調です。

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03

正解は4です。

元の楽譜は♭がシ・ミ・ラと3つついています。♭の調号3個は変ホ長調、または ハ短調です。

また、主音がミb(Eb)なのか、ド(C)なのかが区別するポイントです。
メロディの最後、もしくは曲がひと段落した部分の音などが
1.ミb(Eb)であれば、変ホ長調(Ebメジャー)
2.ド(C)であれば、ハ短調(Cマイナー)
と覚えてしまっても良いかと思います。この楽譜では見極めが難しいかもしれません。

また、短調の作品には「調号と関係なく第7音が半音上がることが多々ある」と理解しておくことも楽譜を読むうえで助けになります。
この楽譜では、第7音のシには常に♭がついているので、長調と考えます。よってこの楽譜は変ホ長調です。

ではその主音であるミ♭を短2度下げる=半音下げる=音一つ分下げるとレになります。
レが主音である長調は二長調ですので、正解は4です。




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