保育士の過去問
平成23年(2011年)
社会福祉 問12

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

保育士試験 平成23年(2011年) 社会福祉 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
I児童養護施設において保育士の不注意から入所児童に大きなけがを負わせ
てしまった。この事故に関して外部のスーパーバイザーによるスーパービジョ
ンが行われた。

【設問】
次の文は、スーパーバイザーが行ったスーパービジョンに関する記述である。
最も不適切な記述を一つ選びなさい。
  • スーパーバイザーが職員研修の場を利用して、今回のような事故を起こさないために、事故防止マニュアルについて講義を行った。
  • スーパーバイザーが職員研修の場を利用して、今回のような事故を起こさないために、類似事故が生じた場合の保育士の責任について集団討議をさせた。
  • スーパーバイザーは、事故を起こした保育士に対して個別面接を行い、自分の責任について考えさせた。
  • スーパーバイザーは、事故を起こした保育士に対して個別面接を行い、自分の失敗により落ち込んでいる気持ちを受容した。
  • スーパーバイザーは、事故に関しての職員会議を招集し、その席で、全職員に対して当該事件に関して一切施設外および入所児童に対して漏らしてはならないと命令した。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です。

福祉施設内で起こった事故は、利用者に積極的に情報を開示しなければなりません。

ですから。5の記述は最も不適切です。

スーパーバイザーは、福祉施設や機関において問題を持っている援助者に対して、援助のあり方をより具体的に指導・助言していく者のことです。「命令した」という表現はスーパーバイザーの職務を逸脱しています。

参考になった数31

02

スーパービジョンとは援助の質の向上を目指す目的で、経験豊富な指導者(スーパーバイザー)が現場の職員(スーパーバイジー)に教育的、管理的、支持的に指導をすることです。

1.正しい。このような事故を防ぐためにマニュアルを用いた講義は正しい内容です。

2.正しい。「ひやりはっと」なども用いながら検討や対応をしていくことは正しい内容です。

3.正しい。個別に面談をして該当保育士に考えさせる時間を与える対応は正しいです。

4.正しい。受容・傾聴しながらも適切な指導助言をしていく事が必要です。

5.誤り。スーパーバイザーは事故に関しての職員会議を招集したり口外しないように命令する立場にはありません。

よって選択肢5が正解となります。

参考になった数22

03

正解は5です。

1:〇
事故防止マニュアルをチームで共有することは大切です。

2 :〇
集団討議することで、一人ひとりが意識を持ち、より丁寧で安全な保育を心がけるようになる。

3 :〇
振り返り、反省、改善点など、起きた出来事を再発防止に生かすことは大切です。

4 .:〇
事故への反省は大切ですが、落ち込んでいる当事者の心のケアも同様です。

5 :×
重大事故は市町村等へ報告し、外部識者等を含んで再発防止のための検証、ガイドライン作りがなされます。

参考になった数8