保育士の過去問
平成23年(2011年)
児童福祉 問40

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問題

保育士試験 平成23年(2011年) 児童福祉 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【問】に答えなさい。

【事例】
P保育士は、保育所で仕事を始めたばかりである。初年度は、経験豊かなQ保育士とともに、年長児の担当をすることになった。
P保育士は、保育所が実に(1)多様な家庭の子どもたちの保育をしていることを間もなく知った。

たとえば、S児のお迎えがいつも高齢の方であることが気になり、Q保育士にその理由を尋ねると、S児は父子家庭の子どもで、父親が仕事で忙しいために、父親の実家の人が送迎をしてくれているのだと教えてくれた。
T児は、保育所を休んだり、遅れて来たりすることが多い子どもである。T児についてもQ保育士に尋ねてみると、T児は母子家庭の子どもなのだが、母親がうつ病を患い、生活保護を受給しており、保育所でも今後どのように対応しようかと検討を重ねていると教えてくれた。U児は、少しおっとりした性格で、友だちから、からかわれることが多い。

軽度の知的障害が疑われるが、まだ診断は受けていないという。家庭との連絡帳から、母親の「友だちとうまく遊べてないのではないか」「先生のいうことをちゃんと理解できているだろうか」など、(2)U児に対する不安な気持ちが強くうかがわれる。

こうしていろいろな家庭があることから、P保育士は、Q保育士に、「もっと積極的に保育所で(3)子育て支援ができないだろうか」と話してみた。

【問】
次の文は、下線部(3)の保育所で行う子育て支援の基本についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 保育所は、単独で、保護者に対する相談支援を行ってはならない。その必要があるときは市町村または児童相談所に連絡をしなければならない。
B 子育て等に関する相談支援にあたっては、相互の信頼関係を基本に、保護者の自己決定を尊重する必要がある。
C 保育所における一時保育は、地域における子育て支援の一環として行われる。
D 保育所に勤務する保育士は、乳児、幼児等の保育に関する相談に応じ、助言を行うために必要な知識及び技能の修得、維持及び向上に努めなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

Aは×です。保育所には、保護者にとっての身近な場所として、相談を積極的に受けるなどして、子育てを支援していく役割があります。

Bは○です。

Cも○です。

Dも○です。

☆上記はすべて、保育所保育指針第6章及び7章にて明記されています。

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02

正解は3です。

A 保育所の役割として、保護者支援があります。保護者が一番身近に感じられる相談場所として積極的に支援をしていき、児童相談所などの関係機関とも連携をとっていくことが大切です。

B 適切です。子育て等に関する相談支援にあたっては、相互の信頼関係を基本に、保護者の自己決定を尊重することが大切です。

C 適切です。地域における子育て支援の一環として、保育所における一時保育があります。

D 適切です。「保育所に勤務する保育士は、乳児、幼児等の保育に関する相談に応じ、助言を行うために必要な知識及び技能の修得、維持及び向上に努めなければならない。」と保育所保育指針により規定されています。

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03

正解は3です。

Aが×…保育所に入所する子供の保護者の支援について、職員間の連携を図り、積極的に取り組むことが求められます。

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