保育士の過去問
平成23年(2011年)
精神保健 問59
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問題
保育士試験 平成23年(2011年) 精神保健 問59 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
6歳の男児。運動会の練習が始まった頃から頻繁に瞬きをするようになった。
瞬きは回数が多いだけでなく、普段よりも強くギュッと目を閉じる。この症状
が1か月ほど続いたが、いつの間にか見られなくなった。
【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。
【事例】
6歳の男児。運動会の練習が始まった頃から頻繁に瞬きをするようになった。
瞬きは回数が多いだけでなく、普段よりも強くギュッと目を閉じる。この症状
が1か月ほど続いたが、いつの間にか見られなくなった。
【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。
- 強迫性障害
- チック
- てんかん
- 同一性保持
- 身体表現性障害
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この過去問の解説 (3件)
01
チックには、運動性チックと音声チックがあります。
運動性チックでは、強くて頻繁な瞬きや顔しかめなど、身体の一部分が引きつってしまうことによる、突発的な動きが見られます。
4~6歳児に起こる頻度が高いのですが、一過性で治ることが多いのも特徴です。
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02
チックは頻繁な瞬きや顔をしかめる、首を何度もかしげるなど、身体の動きに特徴がある運動性チック、頻繁に咳払いをする、鼻を何度もすするなどの音声性チックがあります。
またチックは、一過性のものであることが多く、問題文の男児も頻繁に瞬きをしていたものの、いつの間にかそれがみられなくなったことから、チックが一番近い症状であることがわかります。
以下はその他の用語の補足です。
1 . 強迫性障害は本人の意思に関係なく、何度も同じ行動を繰り返してしまう障害です。
3 . てんかんは脳の一部の神経細胞の異常により、けいれんを起こしたり、突然意識を失う病気です。
4 . 同一性保持は特定の物事に対して異常なこだわりを持つことを言い、自閉症スペクトラム障害の症状の一つとして扱われます。
5 . 身体表現性障害はストレスが原因となって現れる病気であり、身体的に問題がないのにも関わらず、自分は病気なのではないかという不安が持続し生活に支障をきたしてしまう状態を言います。
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03
チックは、顔面、首、腕などの筋肉が不随意にひきつる現象です。一過性のチックは4~5歳頃に頻度が最も高く、少なくとも4週間ほど続きますが、連続して12か月以上にわたることはないとされています。
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