保育士の過去問
平成23年(2011年)
精神保健 問60
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問題
保育士試験 平成23年(2011年) 精神保健 問60 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
小学2年生の男児。幼児期に何度も迷子になった事がある。授業中いつもそわそわして先生の話を最後まで聞かずに発言してしまう。宿題や提出物を忘れることが非常に多い。人なつこく友達と遊ぶことが好きであるが、一緒に遊んでいてもすぐ飽きてしまい、一つの遊びが長続きしない。
【設問】
この子どもでもっとも疑われる精神医学的問題について、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 常同的・反復的な話し方をするのが特徴である。
B 親のしつけに問題のあることが多い。
C 有効な薬物療法がある。
D 想像的な遊びがきわめて苦手である。
【事例】
小学2年生の男児。幼児期に何度も迷子になった事がある。授業中いつもそわそわして先生の話を最後まで聞かずに発言してしまう。宿題や提出物を忘れることが非常に多い。人なつこく友達と遊ぶことが好きであるが、一緒に遊んでいてもすぐ飽きてしまい、一つの遊びが長続きしない。
【設問】
この子どもでもっとも疑われる精神医学的問題について、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 常同的・反復的な話し方をするのが特徴である。
B 親のしつけに問題のあることが多い。
C 有効な薬物療法がある。
D 想像的な遊びがきわめて苦手である。
- A○ B○ C○ D×
- A○ B○ C× D○
- A○ B× C× D×
- A× B× C○ D○
- A× B× C○ D×
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この過去問の解説 (3件)
01
この事例の男児は、ADHD(注意欠陥多動性障害)であることが疑われます。
Aは×です。常道的・反復的な話し方は、自閉症でよくみられる特徴で、この場合にはあてはまりません。
Bは×です。ADHDは親のしつけの問題ではなく、脳の機能障害が一因であると考えられています。
Cは○です。注意をコントロールするための薬が役立つことがあります。
Dは×です。注意の持続は困難なものの、想像的な遊びが苦手ということはありません。
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02
問題文の男児は落ち着きのなさ、集中力と注意力に欠けるところがあり、ADHDの傾向があると考えられます。
A 常同的・反復的な話し方をするのは「自閉症スペクトラム」の特徴であり、ADHDの子どもはこのような話し方はみられません。
B ADHDを含む発達障害は、親のしつけが問題ではなく、脳の機能障害が要因とされています。
C 適切です。投薬により、注意力の欠陥の症状が改善されることが期待できます。
D ADHDだからと言って、想像的な遊びがきわめて苦手であるとは限りません。想像力が豊かな子もいますし、好きなことに関しては集中して遊ぶこともできます。
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03
この男児の行動特徴から、ADHD(注意欠陥/多動性障害)が推測されます。
Aが×…常同的・反復的な話し方は、自閉性障害などでの特徴とされています。
Bが×…ADHDは親のしつけの問題ではないと考えられています。
Dが×…課題や遊びの中で、注意を持続させることが困難であるが、興味のあることへは集中可能で、想像的な遊びが苦手とは言いきれません。
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