保育士の過去問
平成23年(2011年)
小児栄養 問80

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問題

保育士試験 平成23年(2011年) 小児栄養 問80 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、わが国における糖尿病に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 成人の糖尿病の90%以上は1型糖尿病であるが、小児期では1型糖尿病はみられないのが特徴である。
B 2型糖尿病は遺伝的要因が強く、過食や肥満及び運動不足などが発症を促進させる。したがって、小児期から過食による肥満を防ぐとともに運動の習慣を継続することは、2型糖尿病の予防に有効である。
C 2型糖尿病は、肝臓のα細胞が破壊され、インスリンの量が絶対的に不足することによって発症する。
D 「平成19年国民健康・栄養調査報告」によると、20歳以上の成人における「糖尿病が強く疑われる人」と「糖尿病の可能性を否定できない人」の合計は、男性女性とも総数において、平成19年では平成14年と比較して減少に転じた。
※ 最新の「国民健康・栄養調査報告」は平成30年のものですが、重点項目として糖尿病有病者等の推計人数なども調査したのは、平成28年の報告が最新のものとなります。
この設問は、平成23年(2011年)に出題された設問になります。
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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。




成人の糖尿病の多くは、
生活習慣が関わる2型糖尿病です。
小児期に多いのは、インスリンの分泌が
欠乏または不足している1型糖尿病です。


B○

2型糖尿病は、成人だけでなく、
小児でも発症することがあります。
遺伝的要因に加え、
過食や運動不足などの生活要因が、
発症を促進するといわれていますので、
小児期から過食や運動不足などに留意した
生活習慣を維持していくことは、
2型糖尿病の発症を予防するために
大切なことと考えられます。




インスリンは、膵臓を作る細胞のうち、
β(ベータ)細胞と呼ばれる細胞から分泌されます。




国民健康・栄養調査報告は、
毎年実施されていますが、
平成28年度の調査では、
例年の調査内容のほかに、
糖尿病有病者等の推計人数などについても
調査が行われています。
平成19年、平成24年にも
同様の調査が行われています。

平成14年と平成19年とを比較すると、
20歳以上の成人男女における
「糖尿病が強く疑われる人」と
「糖尿病の可能性を否定できない人」を
合わせた推計は、増加傾向にありました。

しかし、平成19年の調査をピークに、
その人数は、減少傾向にあります。
平成19年に2210万人でしたが、
平成28年においては2000万人と
なっていました。

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02

正解は4です。

Aが×…成人の糖尿病の多くは、1型ではなく2型です。小児期では、1型の発症が多くみられます。

Cが×…膵臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が破壊され、体の中のインスリンの量が足りなくなって起こるのは1型糖尿病です。

Dが×…糖尿病が強く疑われる人・糖尿病の可能性を否定できない人の数は、年々増加傾向にあります。
両者の合計は、2002(平成14)年は約1620万人、2007(平成19)年は2210万人となっています。

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03

正解は4です。

A ×
成人の糖尿病の多くは、生活習慣に起因する2型です。
1型が多いのは、小児期です。

B ○
適切な記述です。

C ×
インスリンを作っているのは、膵臓のβ細胞です。

D ×
糖尿病予備軍の人の数は、年々増加の傾向にあります。
平成14年には約1620万人でしたが、平成19年には2210万人となっています。

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