保育士の過去問
平成23年(2011年)
小児栄養 問90

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問題

保育士試験 平成23年(2011年) 小児栄養 問90 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、幼児期の食事におけるたんぱく質摂取に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる数字及び語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

「日本人の食事摂取基準(2010年版)」によると、幼児期のたんぱく質の食事摂取基準(推奨量)は、男性女性ともに1~2歳( A )g/日、3~5歳( B )g/日である。幼児期は、身体は小さいが成長期であるため、成人と比較すると、体重1kg当たりのたんぱく質必要量は多い。そのため、幼児期のたんぱく質摂取においては、必須アミノ酸のそろった良質のたんぱく質を優先して与えるようにする。一般に、動物性たんぱく質は( C )が高いものが多いが、植物性たんぱく質では( D )を含むものが多い。
※ 「日本人の食事摂取基準」は、2020年版が最新です。
「日本人の食事摂取基準」は5年毎に改定されています。
この設問は、2011年に出題された設問になります。
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この過去問の解説 (3件)

01

正解…「2」
動物性たんぱく質の中でも、肉、卵、牛乳などはアミノ酸スコアが100で良質のたんぱく質である。
植物性たんぱく質は大豆、じゃがいもなどがあるが一部必須アミノ酸が不足している。

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02

正解は2です。

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
によると、
幼児期のたんぱく質の食事摂取基準(推奨量)は、
性別に関係なく、下記のとおりです。
1〜2歳 20g/日
3〜5歳 25g/日
以上より、A=20、B=25です。

食品に必須アミノ酸がバランスよく
含まれているかどうかを示すものとして
アミノ酸スコアがあります。

アミノ酸スコアは、
アミノ酸評点パターンを基準に算定されます。
100に近い値ほど、
必須アミノ酸がバランスよく含まれている
良質なタンパク質と判断されます。

一般に動物性タンパク質のアミノ酸スコアは高く、
卵や牛乳は100です。

このことから、
C=アミノ酸スコア です。

植物性タンパク質は、
動物性タンパク質と比べると、
アミノ酸スコアが低いものが多いです。
これは、植物性タンパク質には、
含まれるアミノ酸の中に、
バランスが悪く量が少ないものもあるからです。
この、量が少ないアミノ酸のことを
制限アミノ酸といいます。

以上のことから、
D=制限アミノ酸 となります。

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03

正解「2」
たんぱく質の摂取量が多くても、たんぱく質を構成するアミノ酸のバランスが悪いと、体内で十分に活用されません。アミノ酸スコアはそのバランスを示しています。理想的な割合を含んでいるものはアミノ酸スコアが100となります。卵などはアミノ酸スコア100です。逆にアミノ酸スコアが100以下にしているものは制限アミノ酸といいます。タンパク質全体の働きは、最も低いアミノ酸のレベルに制限されるからです。

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