保育士の過去問
平成23年(2011年)
教育原理 問123
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問題
保育士試験 平成23年(2011年) 教育原理 問123 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、ペスタロッチ(Pestalozzi,J.H.)に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 初期の著作『隠者の夕暮』の冒頭で、「人間、玉座に坐っている人も、あばら家に住んでいる人も、同じであるといわれるときの人間、つまり人間の本質、それはいったい何であろうか」と述べている。彼は、すべての人 間は、その本質においてなんら変わることなく平等であり、尊ばれる存在であると考えた。
- 彼は、人間に本来備わっている根本的な能力を、精神力(頭)、心情力(心)、技術力(手)の3つに分け、この3つの要素を調和的に発展させる教育を理想とした。
- 彼は、教育の基礎を子どもの直観に置くことを提唱するとともに、それを実践した。彼は、直観を構成する要素として、「数」、「形」、「語」をあげ、この直観の三要素に着目した教授法を考案したが、それは直観教授と呼ばれる。
- 彼は、教授とは、新しい概念を子どもに確実に伝え、子どもがすでに内面化している概念と結びつけることであると述べ、学習者に即してその過程をみれば、明瞭-連合-系統-方法という4段階になるとした。
- 彼は、「生活が陶冶する」という有名な言葉を残した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 ○
適切な記述です。
ペスタロッチは弱者の救済に献身し、「すべての人間は、その本質において平等で、尊ばれる存在である」と考えました。
2 ○
適切な記述です。
特に技術力に注目しているのが、ペスタロッチの特長です。
3 ○
適切な記述です。
ペスタロッチの直感教授(直感のABC)は、ヘルバルトの教授段階説に影響を与えました。
4 ×
不適切です。
記述のような4段階教授法をといたのは、ヘルバルトです。
5 ○
ペスタロッチの残した有名な言葉です。幼児期の環境が人間性に大きな影響を与えることを伝えています。
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02
スイス生まれの教育者で、貧しい人たちを助けることに生涯をささげたといわれている。
著書『陰者の夕暮れ』の冒頭で『玉座の上にあっても、木の葉の屋根の蔭に住まわっても、本質において同じ人間、その本質における人間、人間とはいったい何であるか』と記した。
4・『ペスタロッチ』ではなく『ヘルバルト』の教育。
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03
4の設問は、ヘルバルトに関する記述です。
ドイツの哲学者、心理学者、教育学者であるヘルバルトは、ペスタロッチの教育学に影響を受け、彼の教育学を基にしながら自らの教育学を構築していきました。
ヘルバルトによるによる明瞭-連合-系統-方法の4段階による教授法は世界に影響を与え、後継者による5段階教授法が各国に普及しました。
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