保育士の過去問
平成23年(2011年)
教育原理 問124

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問題

保育士試験 平成23年(2011年) 教育原理 問124 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【I群】の人物と【II群】の言葉を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
A ベル(Bell,A.)
B ソクラテス(Sokrates)
C デューイ(Dewey,J.)

【II群】
ア 助教法
イ 産婆術(助産術)
ウ 問題解決学習
エ 有意味受容学習

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

A ア:助教法
助教法は、生徒のうちの優秀な一人をアシスタントに選んで、共に教える教授法です。ベルと同時期にランカスターも発表していたため、ベル・ランカスター法ともいわれます。

B イ:産婆術
産婆術は、ソクラテスが弟子に行った教授法です。問答を繰り返しながら、相手が真理を産み出すことを助けます。

C ウ:問題解決学習
問題解決学習は、アメリカの教育学者デューイによる学習理論です。デューイはプラグマティズム(経験主義)の立場から、学習において知識の暗記よりも、自ら問題を発見して解決していくプロセスを重視しました。

エの有意味受容学習はオーズベルが提唱した学習方法で、新しいことを学習するときに機械的な暗記を強いるのではなく、すでに学習している内容と関連付けたり、意味を持たせたりして学習させます。

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02

正解…「1」

A,ベル・ア,助教法
スコットランドの聖公会の宣教師。教育学者。助教法とは、学校で生徒が相互に教えあうこと。

B,ソクラテス・イ,産婆術(助産術)
ギリシャの哲学者。産婆術(助産術)とは問答法(対話法)のこと。ソクラテス式問答法は、仮説の排除という否定的な作業をすることにより、矛盾につながる排除が見定められ、排除されることによってより良い仮説が見つけられること。

C,デューイ・ウ,問題解決学習
アメリカの教育学者。問題解決学習とは、教師ではなく生徒自身が疑問に思ったことを自分自身で考え、仮説を立て、自分自身の頭や足で考えたり調べたり、失敗したときには調べ直したりするなど、悪戦苦闘の中に学習の目的があるとした。また、目的達成よりも、その過程が学習であるとした。

エ,有意味受容学習は「オーズベル」

参考になった数45

03

正解は1です。

A ベル(Bell,A.) - ア 助教法
スコットランドの教育学者、アンドリュー・ベルが開発した助教法とは、生徒の中から優秀なものを選び、教師のもと、助手のような役割で生徒の対応をして学習効果を上げる方法です。一斉教授の典型とみられています。
同時期にジョセフ・ランカスターも提唱したことからベル・ランカスター法とも呼ばれます。


B ソクラテス(Sokrates) - イ 産婆術(助産術)
古代ギリシアの哲学者、ソクラテスの問答法である産婆術とは、相手の提出した論説や概念規定を質問を重ねることにより吟味しつつ、当人が意識していなかった新しい思想を生み出させる方法です。
自身の母の職業である産婆の仕事に例えて名付けられました。


C デューイ(Dewey,J.) - ウ 問題解決学習
アメリカの教育学者、ジョン・デューイの問題解決学習とは、学習を能動的なものと見て、知識の暗記にみられる受動的なものを脱却し、自ら問題を発見し解決していく能力を身に着けていくことに本質をもとめた学習理論です。
最終的に答え、正しい解決に到達したかどうかよりも、むしろその学習の過程を重要とする理論です。


エ 有意味受容学習
有意味受容学習とは、アメリカの心理学者、オーズベル(Ausubel,D.P.)によって提唱された学習法です。
具体的操作期以降の学習では、学習者がこれから記憶しようとするものの全体像である先行オーガナイザーによって学習が容易になるという考え方です。

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