保育士の過去問
平成23年(2011年)
教育原理 問125
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問題
保育士試験 平成23年(2011年) 教育原理 問125 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、倉橋惣三に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 東京女子高等師範学校教授となり、附属幼稚園主事として活躍した。
- 幼児の自発性を尊重した保育理論を展開し、「生活を、生活で、生活へ」という有名な言葉を残した。
- 彼の幼児教育の方法は誘導保育と呼ばれる。
- 彼は、子どもをおとなが導く必要性を主張し、「社会協力の訓練」を保育の目的、指導原理として明示した。
- 代表的著作には、『幼稚園雑草』、『育ての心』、『幼稚園真諦』、『子供賛歌』などがある。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 ○
適切な記述です。倉橋惣三は、1917(大正6)年に、東京女子高等師範学校(お茶の水女子大学)の附属幼稚園主事になりました。
2 ○
適切な記述です。倉橋惣三は、子ども主体の保育を目指しました。
3 ○
適切な記述です。
誘導保育とは、子どもを自発的に活動させ、それを助けることが先生の役割だとする保育の方法です。
4 ×
不適切です。記述の内容は、城戸幡太郎です。城戸幡太郎も倉橋と同じく昭和初期の教育学者ですが、城戸は社会中心主義で、子どもを大人が導くという考えを重視しました。
5 ○
適切な記述です。ほかに「キンダーブック」「フレーベル」などの著作があります。
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02
4の問題は『倉橋惣三』ではなく『城戸幡太郎』の説明。城戸幡太郎は、日本の心理学者、教育学者、北海道大学名誉教授。昭和初期から日本の幼児教育、保育の世界において活躍した人である。
倉橋惣三は東京女子高等師範付属幼稚園主事で、幼児教育の育成と改善に努力した教育学者。子どもを自発的に活動させ、先生がそれを誘い、促し、助けることが大事だという『誘導保育』を重視し、フレーベル主義を改革した。
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03
1 〇
適切な記述です。
倉橋は1917年に東京女子高等師範学校の教授に就任し、付属幼稚園の主事を長年務めました。
2 〇
適切な記述です。
「生活を、生活で、生活へ」は、倉橋の代表的な言葉であり、「幼稚園真諦」に書かれています。
3 〇
適切な記述です。
誘導保育とは、子どもが持つ「自らの内に育つ力」を大切にし、子どもが自発的に自由に遊ぶ中で「自己充実」を目指すという教育方針です。
周囲の大人は、子どもの自発的な伸びる力がより望ましい方向にいくように遊具や環境などで刺激を与えて、子どもを「誘導」していきます。
4 ✕
不適切な記述です。
城戸幡太郎についての記述です。城戸は倉橋惣三と同じく、明治初期から日本の保育や幼児教育において活躍してきました。
倉橋の児童中心主義に対し、城戸の考えは社会中心主義とも呼ばれ、庶民の子どもたちの生活に目を向けた「社会協力の訓練」を説きました。
5 〇
適切な記述です。
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