保育士の過去問
平成23年(2011年)
養護原理 問130
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問題
保育士試験 平成23年(2011年) 養護原理 問130 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、わが国の社会的養護の施策の取り組みに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 里親制度の充実を図り、里親への委託を推進している。
B 情緒障害児短期治療施設に関して、ケア単位の小規模化を推進している。
C 児童自立生活援助事業(自立援助ホーム)の拡大を目指している。
D 児童家庭支援センターの拡大を目指している。
A 里親制度の充実を図り、里親への委託を推進している。
B 情緒障害児短期治療施設に関して、ケア単位の小規模化を推進している。
C 児童自立生活援助事業(自立援助ホーム)の拡大を目指している。
D 児童家庭支援センターの拡大を目指している。
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この過去問の解説 (3件)
01
A ○
厚生労働省雇用均等・児童家庭局長通知「里親委託ガイドライン」によると、家庭こそ子どもの成長にとって自然な環境であり、里親委託が優先されるべきという原則が示されています。
B ○
情緒障害児のケアは、5人から7人以下で行うことが原則とされています。(「児童養護施設等ケア形態の小規模化の推進について」より)
C ○
子ども・子育てビジョンで、年長児や退所者の自立支援を拡充することが示されています。
D ○
1999年の「少子化対策推進基本方針」等において、安心して子育てをするための支援の具体的な内容として、児童家庭支援センターの拡充が目指されています。
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02
A・厚生労働省『子ども・子育て支援法に基づく基礎指針(案)』『第三 子ども・子育て支援事業計画の作成に関する事項』『四 都道府県子ども・子育て支援計画の作成に関する基本的記載事項』『5 子どもに関する専門的な知識及び技術を要する支援に関する政策の実施に関する事項並びにその円滑な実施を図るために必要な市町村との連携に関する事項』『(二)社会的養護体制の充実』『(1)家庭的養護の推進』『ア 里親委託等の推進』において「社会的養護では里親委託を優先して検討することが原則であり、里親等委託率を設定し、里親の開拓、里親支援の充実等により里親委託を推進する。」と記されている。
B・厚生労働省『児童養護施設等のケア形態の小規模化の推進について』『1.目的』において「児童養護施設、乳児院、情緒障害児短期治療施設及び児童自立支援施設において、小規模なグループによるケア(療育)を行う体制を整備することにより、児童養護施設等のケア形態の小規模化を推進することを目的とする。」と記されている。
C・厚生労働省『社会的養護施設の現状と当面の課題』において、平成21年度59か所→26年度160か所を目標としている。
D・子ども・子育てビジョンにおいて、平成20年度71か所→26年度120か所を目標としている。
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03
A 適切です。
里親制度は、様々な事情で家庭と離れて暮らす子どもを、自分の家庭に迎え入れ、温かい愛情と正しい理解を持って養育する制度です。
B 適切です。
小規模なグループによるケアには、できる限り家庭的な環境の中で職員との個別的な関係を重視したきめ細やかなケアを提供していくことが重要とされています。
情緒障害児短期治療施設における小規模なグループにおけるケア単位の定員は5人以上7人以下、入所している子どもの居室の床面積は1人当たり4.95㎡以上となっています。
C 適切です。
自立援助ホームとは、なんらかの理由で家庭にいられなくなり、本人に十分な意欲と能力が備わっているか否かに関わらず「自立」を強いられた原則15歳から20歳までの子どもたちに暮らしの場を与える施設です。
D 適切です。
児童家庭支援センターは、児童に関する家庭その他からの相談のうち、専門的な知識および技術を必要とするものに応じるとともに、児童相談所からの委託を受けた児童およびその家庭への指導、その他の援助を総合的に行います。
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