保育士の過去問
平成26年(2014年)
教育原理 問25
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問題
保育士試験 平成26年(2014年) 教育原理 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、寺子屋に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 寺院での庶民教育を起源とするが、やがて寺院から独立し、江戸時代に著しく普及した。
- 寺子屋の教師は「師匠」などとよばれ、生徒は「寺子」などとよばれた。
- 教育内容は、読み書き算の基礎教育で、教科書としては往来物などが用いられた。
- 指導方法は、手習(てならい)という個別指導が主流であった。
- 代表的な寺子屋として、伊勢の鈴屋や大坂(大阪)の適塾がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
5 不適切な記述です。伊勢の鈴屋は本居宣長(1730-1801)の国学塾、大坂の適塾は緒方洪庵(1810-1863)の蘭学塾であり、寺子屋よりもさらに高度な教育を行った私塾でした。
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02
1 適切です。
寺子屋は中世の寺院での庶民教育が起源と言われています。
その後江戸時代に入り、実務的な学問の指南需要がより高まり、まず江戸や京都などの都市部に寺子屋が普及していきました。
2 適切です。
寺子屋の教師は「師匠」などと呼ばれ、生徒を「寺子」などと言いました。寺子屋の師匠の多くは、寺子屋の経営者でもありました。
3 適切です。
寺子屋では、「読み書き算盤」と呼ばれる基礎的な読み方、習字、算数の習得に始まり、さらに地理、人名、手紙の作成法など生活に必要とされる学問が指南されました。
また、往復書簡を集めた形式の書籍である往来物は特に頻用され、往来物は教科書の代名詞となりました。
4 適切です。
寺子屋における指導は、師匠が高座に構え、寺子は1人ずつ師匠の前に行き指導を受けるという方法です。
寺子は指導を受けた後、自分の机に戻り自習をしましたが、師匠はその間、机の間を回り、寺子の手を取って運筆を訂正し指導しました。
5 不適切です。
読み書き算盤を教える寺子屋に対して、私塾は特定の師を中心としている私学で現在の大学レベルの教育が行われました。私塾である伊勢の鈴屋は本居宣長の国学塾で、大阪の適塾は緒方洪庵の蘭学塾です。
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03
伊勢の鈴屋や大阪の適塾は「寺子屋」ではなく、「私塾」です。鈴屋は本居宣長(1730-1801)、適塾は緒方洪庵(1810-1863)によって開設されました。
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