保育士の過去問
平成27年(2015年)
保育原理 問11

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問題

保育士試験 平成27年(2015年) 保育原理 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

次の保育所での5歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
9月に入り、保育士は子ども達に向けて運動会の種目にリレーを提案した。話し合いの結果、8人ずつ3チームに分かれて行うことになった。リレーの練習が始まって数日が経過すると、「同じチームばっかり勝っている」「 速い人ばっかり集めている 」と子どもたちに不満が出てきた。

【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」に示される発達過程や第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  運動会まで日にちがないので、保育士がクラス全員のタイムを計って、3チームが均等になるように再編成する。
B  「同じチームばっかり勝っている」「 速い人ばっかり集めている 」ことについてクラスで話し合う。
C  運動会は、勝つことばかりがいいのではないと、子どもたちに話す。
D  負けてばかりいるチームに速く走れるよう練習することや走り方を伝えて、「頑張れ」と言う。
E  子どもたちで解決できるようにと考え、もう少し様子を見ることにする。
※ 「保育所保育指針」の目次や記載内容等が、指針の改定(平成30年4月1日施行)により変更されました。 この設問は平成27年に出題された設問となります。 参考1   参考2
  • (A)○   (B)○   (C)×   (D)×   (E)○
  • (A)○   (B)×   (C)○   (D)○   (E)×
  • (A)○   (B)×   (C)×   (D)○   (E)○
  • (A)×   (B)○   (C)×   (D)×   (E)○
  • (A)×   (B)×   (C)○   (D)○   (E)×

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この過去問の解説 (3件)

01

指針の改定(平成30年4月1日施行)がありましたが、記載内容に変わりはありません。

5歳児クラスということもあり、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を考慮して指導を行わなければなりません。
第一章「総則」の4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」の(2)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を参照しましょう。

A→誤りです。
「思考力の芽生え」のため、子どもたち自身で考えさせることが大切です。

B→正しいです。
「どうして同じチームばかり勝つのかな?」などと問いかけて「言葉による伝え合い」で話し合いましょう。
自分の意見を伝えたり、相手の意見を注意して聞くことで協同心や思考力が芽生えます。

C→誤りです。
勝つことを目標にして頑張っている子どももいます。
その気持ちは大切にしてあげましょう。

D→誤りです。
保育所保育指針の「育みたい資質・能力」の中に、「走り方」などの運動能力はありません。

E→正しいです。
子どもたち自身で解決できることが望ましいので、口を挟みたいところをグッと我慢して見守ることも大切です。

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02

A.自分たちで解決することが大切なので、Aは×となります。
B.正しい
C.意欲を欠くことにもつながるので、×となります。
D.自分たちで解決する過程が大切であることから、Dは×となります。
E.正しい
よって正解は4となります。

参考になった数8

03

子どもが勝ちたいという気持ちは大切にして話し合いは必要です。ではどうすればいいかと、子どもたちの声をとりいれて、保育者の思いをおしつけないように気をつけます。

参考になった数3