保育士の過去問
平成27年(2015年)
教育原理 問28

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問題

保育士試験 平成27年(2015年) 教育原理 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A  個人の興味関心が尊重できるが、習得する知識や技能に偏りができることがある。
B  系統的に教えることができるため、既習事項の把握を行いながら、効率的に多くのことを学ぶことができる。
C  体験学習や問題解決学習が多く取り入れられる。

【Ⅱ群】
ア  教科カリキュラム
イ  経験カリキュラム
  • (A)ア   (B)ア   (C)イ
  • (A)ア   (B)イ   (C)ア
  • (A)イ   (B)ア   (C)ア
  • (A)イ   (B)ア   (C)イ
  • (A)イ   (B)イ   (C)イ

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この過去問の解説 (3件)

01

教科カリキュラムは、教材や教科を基本とする簡単なことからより複雑なものへ、順序だててすすめるカリキュラム。系統だけていることが特徴です。
経験カリキュラムは、子どもの生活経験や興味関心から問題を見つけ、自発的な活動を重視するもので、デューイの「問題解決学習」などがあてはまります。

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02

経験カリキュラムとは、児童への実生活における興味や課題に対して、問題解決にいたる知識や技能を習得させるものです。当然児童の興味や課題が違うことが想定されるため、学びに偏りがでます。よってAおよびCはイとなります。
教科カリキュラムとは、カリキュラムの基本であり、学問体系を基礎としています。よって客観的な知識や技術の系統的な学びにつながります。これはBといえます。
正解は4となります。

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03

正解は4です。Aから順に説明します。

1 A=イ 経験カリキュラムについて

 経験カリキュラムとは、子どもの生活経験・活動を主体としたカリキュラム(教育課程)であり、Aはその利点と欠点を述べています。よって、答えは、イの経験カリキュラムです。

2 B=ア 教科カリキュラムについて

 教科カリキュラムとは、教育者が主体となり、習得させたい内容を「教科」としてまとめているカリキュラムです。知識や技能を伝達するのに適している反面、子どもの興味、関心に対して個々に対応しにくく、受動的な暗記学習になる傾向があります。
 Bの文面は教科カリキュラムの利点を述べているので、答えは、アの教科カリキュラムです。

3 C=イ 経験カリキュラムについて

 Cの文面にある問題解決学習とは、デューイ(1859―1952年 アメリカ)の提唱した学習方法です(代表作は「学校と社会」)。
 デューイは経験主義であり、児童の経験を重要視しています。よって、子どもの生活体験を主体としている経験カリキュラムの中で実践される学習方法と言えます。以上の事から、答えは、イの経験カリキュラムとなります。

よって、正解は4となります。

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