保育士の過去問
平成27年(2015年)
社会福祉 問71

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この過去問の解説 (3件)

01

相談援助とは、社会福祉士及び介護福祉士法では「専門的知識及び技術をもって、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと」(社会福祉士及び介護福祉士法第二条第一項)と定義しています。

1は、利用者を「問題を抱えた人」と捉えその問題の原因を探るとありますが、今日の相談援助は第一は、利用者が、自分の抱える問題やニーズを意識し、問題解決やニーズ充足に意欲を持つことだと考えられています。問題を抱える人というより、問題をどう捉えて、それを解決する手段は何か、利用者がそれを自分で利用することができるかなどに重点を置いているためこの選択肢が不適切と言えます。

2から5に関しては相談支援は今日サービス利用の視点だけで考えるのではなく、社会システムとして考えることが大切と言われ、担い手も市町村だけでなく多様になってきています。また社会的資源や利用者を取り巻く環境との調整や活用についても大切だと言われています。

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02

正解は、1です。1から順に説明します。

1 不適切です。
 相談援助の基本的な考え方の一つとして、援助者は、利用者を「その状況にある人」と捉え、援助者自身は、「社会環境の一部」というような捉え方をします。
 又、今日の相談援助は、数種の援助技術のアプローチを活用します。解決志向アプローチという考えには、原因追及よりも、前向きに解決を探る事への支援を重要としています。
 過去に遡るのでは無く、今の行動から考え得る利用者主体の問題解決を支援していきます。

2・3・4・5 適切です。
 利用者を取り巻く環境は、利用者自身の変化と共に変わっていきます。援助者は利用者を中心とした全体を捉え、支援をしていきます。
 必要な社会資源は何か、適切な公的サービスを利用したあと、利用者の望む結果となったのか、など、利用者主体の援助の流れを振り返ります。
 援助者は利用者の問題解決に寄り添い、利用者の気持ちをありのままに表現させていきます。

 よって、正解は1となります。


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03

解答は1です。

 相談援助において、利用者に対して固定観念を持って接することは適切ではありません。
 問題文にもあるように利用者を取り巻く環境に着目したり、社会の動向がどう作用しているのかなどにも目を向けて、どのようなサービスやサポートが利用者に適しているのかなどを広い視野をもって接していくことが求められます。

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