保育士の過去問
平成27年(2015年)
保育の心理学 問85

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問題

保育士試験 平成27年(2015年) 保育の心理学 問85 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、子どもの認知発達についての記述である。(a)~(d)に関連の深い語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

お風呂で(a)「いち、にぃ、さん…」と10 まで数えたり、例えば13 個のおはじきを(b)一つ一つ指さして数えることができても、必ずしもいくつあるかが分かっているとは言いきれない。数を数えたあと、(c)「全部でいくつ?」と数を聞かれたら「13」と最後の数を言えるようになるなどの過程で数概念が育っていく。ピアジェ(Piaget, J.)は、並べたおはじきの間隔を広げ(d)見かけを変化させると幼児は数の正しい判断ができなくなることを示した

【語群】
ア  数の保存概念
イ  数系列の理解
ウ  序数
エ  数唱
オ  集合数の理解
カ  指算
キ  視覚的優位
ク  1対1対応
  • (a)ウ   (b)カ   (c)イ   (d)キ
  • (a)ウ   (b)ク   (c)オ   (d)ア
  • (a)エ   (b)カ   (c)イ   (d)ア
  • (a)エ   (b)ク   (c)イ   (d)キ
  • (a)エ   (b)ク   (c)オ   (d)ア

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この過去問の解説 (4件)

01

aは、数を数えることを指しているので「数唱」が該当します。

bは、1つ1つ数えることとあり、「1対1対応」が該当します。尚、指算は指を使って計算をすることなので数えることには該当しません。

Cは、「全部でいくつ?」とあるので、全体の数量を理解していることを指しているので「集合数の理解」が該当します。ピアジェは保存性の概念を獲得し、見かけの左右されない具体的操作期には集合数の理解ができるようになると説いています。

dは、見かけの変化に左右されずに数が理解できることを「数の保存概念」といい通常6~7歳で獲得するとピアジェは説きました。

このため組み合わせると、5が正解です。

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02

正解は5です。

a 「いち、にぃ、さん…」と10 まで数える行動を「数唱」と言います。よって答えは”エ”が適切です。

b 一つ一つ指さして数えることは「1対1対応」と言います。よって答えは”ク”が入ります。

c 「全部でいくつ?」と数を聞かれたら「13」と最後の数を言えるなど、その場にあるものの数を答えられるようになることを「集合数の理解」と言います。よって答えは”オ”が適切です。

d 見かけを変化させると幼児は数の正しい判断ができなくなります。見かけを変化させても数の正しい判断ができることを「数の保存概念」と言い6~7歳で獲得するようになります。よって答えは”ア”が入ります。

以下は補足です。

イ 数系列の理解は、数の系列を独立した数として理解できることを言います。

カ 指算は指を使って計算をすることを言います。

キ 視覚的優位は、情報を視覚的に入れることを得意とする状態のことで、自閉症などの子どもによく見られる特性です。

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03

解答は5です。

a、エ 数唱
 読んで字のごとく、数を数えることです。

b、ク 1対1対応
 aの数唱では数を口に出して唱えるだけでしたが、1対1対応では物を1つ1つ指さして数えることを指します。
 aの数唱では「いち、にぃ…」でしたが、1対1対応の場合では「いっこ、にこ…」と変化します。

c、オ 集合数の理解
 集合数の理解とは、そこにあるものが何個あるのか、を理解しているかどうかとも言えます。

d、ア 数の保存概念
 下線の前にも書かれているようにこれはピアジェの提唱した「量の保存」を指して書かれています。
 よりわかりやすい例として、同じ量の水であっても、違う大きさのコップに注がれていると違う量に見えてしまう、というものがあります。

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04

正解は、 「5 .(a)エ (b)ク (c)オ (d)ア」です。

ア 数の保存概念
(d)見かけを変化させると幼児は数の正しい判断ができること

エ 数唱
(a)「いち、にぃ、さん…」と、数えること

オ 集合数の理解
(c)「全部でいくつ?」と数を聞かれたら「13」と最後の数を言えるように理解をしていること

ク 1対1対応
(b)一つ一つ指さして数えること

参考になった数4