保育士の過去問
平成27年(2015年)
保育の心理学 問97
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問題
保育士試験 平成27年(2015年) 保育の心理学 問97 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、分離不安障害に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 症状の一つとして、分離に関する悪夢を繰り返す。
B 症状の一つとして、愛着をもっている人からの分離の際に、胃痛、頭痛などの身体症状を繰り返す。
C 歩きはじめの子どもや就学前の子どもが、愛着をもっている人から実際に別れたり、その恐れがあったりすることに対して不安を示す場合はすべて分離不安障害と診断する。
D 症状の一つとして、無感情がある。
A 症状の一つとして、分離に関する悪夢を繰り返す。
B 症状の一つとして、愛着をもっている人からの分離の際に、胃痛、頭痛などの身体症状を繰り返す。
C 歩きはじめの子どもや就学前の子どもが、愛着をもっている人から実際に別れたり、その恐れがあったりすることに対して不安を示す場合はすべて分離不安障害と診断する。
D 症状の一つとして、無感情がある。
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この過去問の解説 (4件)
01
就学前に親と離れることを不安に思うのは正常なことですが、それが極端に表れ持続する場合に診断されます。
症状には親と離れてしまう悪夢を見る、親と離れることが予想されると頭痛や吐き気、腹痛などが起るなどが挙げられます。また1人でいることを恐がり、家に1人でいることや出掛けることを拒否したりします。
この障害があることで、引きこもりになったり、アパシーという感情の鈍麻、無気力、無感情になったりします。
このことから、A,B,Dは該当し、Cについては、子どもは親と離れることを不安に思うこと自体は普通のことであり、顕著な症状が現れ診断基準に該当していなければ、分離不安障害とはいえないため該当しません。
このため、組み合わせると2が正解です。
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02
A、◯
悪夢に加え、一人で寝付くことができないケースもあります。
B、◯
問題文の通りです。
C、×
幼い子供が愛着を抱いている相手と離れる際に不安になったり、泣いたりしてしまうことはよくあります。
ただし、その状態が極端に強かったり、一定期間持続している場合に分離不安障害と診断されます。
18歳未満の子どもや青年の場合、少なくとも4週間の持続が診断の基準となります。
D、◯
問題文の通りです。
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03
「分離不安障害」とは、子どもが特定の養育者から離れるのを極度に恐れたり不安がったりすることを言います。
A 適切です。養育者との分離に対する不安から悪夢を見るようになります。
B 適切です。愛着を持っている人との分離に対する不安や恐れから腹痛、頭痛などの身体症状が表れます。
C 不適切です。子どもにとって、愛着関係を築いた大人との分離は不安なものとなります。愛着をもっている人から実際に別れたり、その恐れがあったりすることに対して不安を示す場合すべてを「分離不安障害」と判断することは難しく、不安や恐れが身体症状と表れたり、情緒不安定になったりして、それが長期間に渡って続くことにより診断されます。
D 適切です。分離不安障害が続くと、無感情になったり、無気力になったりするなどの症状が見られます。
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04
A 〇症状の一つとして、分離に関する悪夢を繰り返します。
B 〇症状の一つとして、愛着をもっている人からの分離の際に、胃痛、頭痛などの身体症状を繰り返します。
C ×全てが分離不安障害とは限りません。
愛着を持った人と離れることに対して不安を感じるのは普通の事なので、そこから極端に症状が出ているかどうかで見極めましょう。
D 〇症状の一つとして、無感情があります。
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