保育士の過去問
平成27年(2015年)
保育の心理学 問98
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問題
保育士試験 平成27年(2015年) 保育の心理学 問98 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、心理的環境要因が主な原因と考えられるものとして正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 反応性愛着障害
B 外傷後ストレス障害
C 広汎性発達障害
D 学習障害
E 精神遅滞
A 反応性愛着障害
B 外傷後ストレス障害
C 広汎性発達障害
D 学習障害
E 精神遅滞
- (A)○ (B)○ (C)○ (D)× (E)×
- (A)○ (B)○ (C)× (D)× (E)×
- (A)○ (B)× (C)○ (D)× (E)○
- (A)× (B)○ (C)○ (D)× (E)○
- (A)× (B)× (C)○ (D)○ (E)○
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この過去問の解説 (4件)
01
Bの外傷後ストレス障害は、生死にかかわるような強い恐怖感が記憶に残り、こころの傷(トラウマ)となって何度も思い出され、その当時と同じ恐怖を感じ続けるという病気です。特に大規模な地震や犯罪、虐待の後誰しもが発症する可能性があります。このため、心理的環境的な要因で生じるため○です。
Cの広汎性発達障害とは、「自閉症・アスペルガー症候群など、コミュニケーションに関連する領域に見られる発達障害の総称」のことです。遺伝的要因と環境要因が複雑に影響し合って現れるという説が主流のため、心理的要因は合致していないため、×です。
Dの学習障害(LD)とは、「基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を示すもの」です。発達障害の一部であり、Cと同様に心理的要因は合致しないため×です。
Eの精神遅滞(知的障害)とは「精神の発達が停止あるいは不全の状態で、認知や言語、運動、社会的能力に障害があること」を指します。要因としては、病理的要因、心理的要因、生理的要因などが挙げられます。このため環境的要因は当てはまらないため×です。
このため組み合わせると、2が正解です。
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02
A、◯
誰かに甘えたり、頼ることが素直にできず、好意的に接してくれる相手に対しても攻撃的になってしまう特徴があります。
生まれてすぐの頃の虐待などをキッカケとして、愛着形成ができなかった子どもに多く見られます。
B、◯
PTSDと呼ばれることもあります。強いストレスを原因として発症します。
C・D、×
広汎性発達障害も学習障害も生まれつきの障害であり、心理的環境要因によるものではありません。
E、×
出生前の原因として遺伝子の病気や能形成異常など、出生後の原因として外傷性脳損傷や痙攣性疾患などがあります。
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03
A 適切です。反応性愛着障害は養育者と適切な愛着関係が築かれなかったことにより起こる障害です。
B 適切です。外傷後ストレス障害とは、生死に関わるような強い恐怖感が心の傷として残り何年にも渡りそれが呼び起こされ日常生活に支障をきたす状態を言います。
C 不適切です。広汎性発達障害とは、「自閉症・アスペルガー障害」など他者とのコミュニケーションに対して極端に苦手さをもつ状態を言います。これは心理的要因によって起きる障害ではなく、先天的に持って生まれた特性です。
D 不適切です。学習障害はLDとも示されます。知的な障害がないにも関わらず、文字の読み書きや計算が苦手であり、学校での学習に困難を抱える障害です。これも先天的な特性です。
E 不適切です。精神遅滞は、「精神の発達が停止あるいは不全の状態で、認知や言語、運動、社会的能力に障害があること」を言います。これは病理的要因、心理的要因、生理的要因が関係していると言われています。
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04
心理的環境要因が問題であるとされるのは、
A 反応性愛着障害
愛着がなんらかの問題で形成されない場合、関係的に虐待が行われてたケースがあります。ですので、心理的環境要因が問題とされています。
B 外傷後ストレス障害
子どもがストレスを極端に感じ取ってしまって発症するので、心理的環境要因が問題であるとされています。
CとD 発達障害であり、心理環境要因ではありません。
E 一番は生理的要因があげられます。
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