保育士の過去問
平成27年(2015年)
保育の心理学 問99
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問題
保育士試験 平成27年(2015年) 保育の心理学 問99 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
服が濡れたり、汚れたりするのが嫌いな自閉症のJさん(6歳)。時には、少し濡れただけで泣き叫んだり、自分の手をかんだり、頭を壁に打ち付けたりするほど動揺してしまう。
【設問】
この子どもに対する配慮として適切なものを○、不適切なものを× とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A Jさんが激しく動揺してしまった時は、Jさんを別室に移し、気持ちが落ち着くのを待つ。
B Jさんの服をわざと濡らして、我慢できるようにする。
C 服が濡れたときのためにJさん専用の乾いたタオルを用意しておき、自分で拭いて対処した時は褒める。
D 頭を壁に打ち付けている最中に、「頭を打ち付けるのは良くない」とJさんを説得する。
【事例】
服が濡れたり、汚れたりするのが嫌いな自閉症のJさん(6歳)。時には、少し濡れただけで泣き叫んだり、自分の手をかんだり、頭を壁に打ち付けたりするほど動揺してしまう。
【設問】
この子どもに対する配慮として適切なものを○、不適切なものを× とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A Jさんが激しく動揺してしまった時は、Jさんを別室に移し、気持ちが落ち着くのを待つ。
B Jさんの服をわざと濡らして、我慢できるようにする。
C 服が濡れたときのためにJさん専用の乾いたタオルを用意しておき、自分で拭いて対処した時は褒める。
D 頭を壁に打ち付けている最中に、「頭を打ち付けるのは良くない」とJさんを説得する。
- (A)○ (B)○ (C)○ (D)○
- (A)○ (B)○ (C)○ (D)×
- (A)○ (B)× (C)○ (D)×
- (A)× (B)× (C)× (D)○
- (A)× (B)× (C)× (D)×
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この過去問の解説 (3件)
01
、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害という3つに特徴があらわれることから診断される障害」です。
Aは自閉症児の場合、思い通りにいかないと不安が強くなり、簡単にパニックになる傾向があるため、別室でクールダウンさせて気持ちを落ち着かせるなどの対策が有効であるため○です。
Bは、元々児童が嫌がる行為をして、我慢を促すことは、児童のパニックを引き起こすだけで教育的にも逆効果のため×です。
Cは、自閉症の児童は記憶力が良く、体験により周囲の世界を学ぶ傾向にあります。服が濡れたときの対処法を提示することで、行動のパターン化につながります。また、できたことを褒められることで、本人が良い行動だと学習できます。このため○です。
Dは、自閉症児はただでさえ言葉の指示が理解できない傾向があります。そのため、パニック状態の児童に注意を促すことは難しく、落ち着いた心理状態の時に端的に言って聞かせるほうが児童に注意が入りやすくなるため×です。
組み合わせると3が正解です。
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02
A、◯
自閉症を抱えている児にとって、急な予定変更やJさんのような汚れに対する過敏さは、パニックを引き起こすキッカケとなります。
何かをキッカケとして強いパニック状態になってしまった時には落ち着ける場所を提供して、安心できるまで寄り添うことが適切です。
B、×
本人の嫌がることをわざとするのはパニックの原因となります。苦手なことを克服させるためのアプローチとしては不適切です。
C、◯
Jさんの嫌いな、衣類の濡れや汚れというのは日常生活で頻繁に起こりうることです。
「そういった状況になってしまった時には、こういう対応をするんだよ」と繰り返し対応することで自身での対処ができるようになり、パニックの回数を減らすことにつながります。
D、×
自傷行為を伴うひどいパニック状態に陥った時には、言語での説得は効果的ではありません。
本人の落ち着くことができるような環境に移し、安心させることが最優先です。
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03
A 適切です。自閉症を持つ子どもは触覚や味覚などが敏感であることが多いです。また急に起きた出来事に対してパニックになってしまうなどの特性も持っています。子どもがパニックになった時には別室など一人になれる環境を作り気持ちを落ち着けるようにすることが大切です。
B 不適切です。濡れた感触が苦手なJちゃんの服をわざと濡らすのはよくありません。Jちゃんの特性を理解しそれを受け止める対応をする必要があります。
C 適切です。Jちゃんの特性を受け止め、それに対応できるように配慮しています。また、子どもに対しては苦手なことを無理にさせるよりも、長所ができたことに対して褒めていくことが自己肯定感も高まるので良いです。
D 不適切です。子どもがパニックになっている時の言葉かけは本人の耳に入っていないことが多いため適切はありません。頭を壁に打ち付けるなどの自傷行為は望ましい行動ではないため、すぐに止め部屋を移動するなどして落ち着けるように配慮します。
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