保育士の過去問
平成27年(2015年)
保育の心理学 問100
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問題
保育士試験 平成27年(2015年) 保育の心理学 問100 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳の女児。発達の状況としては、首が座ったのが生後6か月、ハイハイが1歳0か月、つかまり立ちが1歳4か月、歩行開始が1歳8か月、始語が2歳0か月、二語文の表出が3歳6か月であった。保育所では動きが緩慢で、保育士が子どもたち全体へ声をかけるだけでは活動しない。他の子どもが遊んでいると一緒に遊ぼうとするが、他児のオモチャを取り上げてしまうため、他児をよく怒らせてしまい、トラブルになる。「それは棚の上に置いてね」などの口頭指示は、まだ理解できていない様子である。
【設問】
この子どもの精神医学的問題について、保育士として検討しておくべきこととして適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 地域の保健センターとの情報共有
B 医療機関への受診
C 保護者との面接
D 職員間での情報共有
【事例】
5歳の女児。発達の状況としては、首が座ったのが生後6か月、ハイハイが1歳0か月、つかまり立ちが1歳4か月、歩行開始が1歳8か月、始語が2歳0か月、二語文の表出が3歳6か月であった。保育所では動きが緩慢で、保育士が子どもたち全体へ声をかけるだけでは活動しない。他の子どもが遊んでいると一緒に遊ぼうとするが、他児のオモチャを取り上げてしまうため、他児をよく怒らせてしまい、トラブルになる。「それは棚の上に置いてね」などの口頭指示は、まだ理解できていない様子である。
【設問】
この子どもの精神医学的問題について、保育士として検討しておくべきこととして適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 地域の保健センターとの情報共有
B 医療機関への受診
C 保護者との面接
D 職員間での情報共有
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この過去問の解説 (4件)
01
また、始語は通常1歳頃~、二語文の表出が通常2歳頃~なので、言後発達面の遅れもあり、5歳で口頭の指示が入らないことについても気にかかります。
そのため、職員はもちろん地域の保健センターとの情報共有や、保護者との面接や、児童の病理や障害の可能性を視野に入れて、医療機関への受診をすすめるのが大切だといえます。
このためすべてが該当するため1が正解です。
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02
この事例からは、5歳女児の発達の遅れに着目します。
子どもの発達は個々により差はあるものの、この問題に登場する女児には全体的な発達の遅れが見られます。
保育所での動きの緩慢さや、他児とのトラブル、保育士からの言葉がけが理解できていない様子という点は、この発達の遅れと関係していると思われます。
A、◯
その地域の保健センターと情報共有をしておくことで、療育についての情報を得られると同時に、こちらの状況も伝えておくことで早めの対応が取れる体制が整います。
B、◯
乳児期からの発達の遅れに加え、5歳になっての動きの緩慢さが見られるということで、医療機関への受診でアプローチの方法が見つかることもあります。
C、◯
保育所ができることはあくまでも相談に乗ることや情報の提供であり、受診するかどうかや療育機関の利用についての決定は保護者がします。
保護者と面接することで、育児に関する悩みであったり、女児についての聞き取りをすることにより今後の保育のヒントにつながります。
D、◯
言語的なコミュニケーションが苦手な様子です。
女児についての情報共有をしっかりとしておくことで、女児が理解しやすいコミュニケーションの取り方を統一したり、他児とのトラブルを減らすことにつながります。
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03
A~Dすべての記述が適切です。
A 問題の事例を見る限り、女児には発達の遅れが見られると考えられます。地域の保健センターと情報を共有し、保護者との面接や医療機関との連携がスムーズに行えるようにしておきます。
B 職員間で女児の発達についての情報を共有した後、保護者にも普段の様子や気になることを聞き、医療機関への受診をすすめるようにします。
C 保育士は子どもの発達についての相談などは受けますが、最終的に医療機関への受診を決めるのは保護者です。面接を行うときにはできるだけ保護者が不安にならないような言葉掛けを心がけるようにします。
D 気になる子どもの様子は担当保育士一人で対応するのではなく、園全体で情報を共有し見守っていくことが大切です。
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04
発達の遅れがみられます。
A 地域の保健センターとの情報共有
B 医療機関への受診
C 保護者との面接
D 職員間での情報共有
全て保育士として検討するべきポイントです。
発達の遅れがみられ、且つ現時点での生活がスムーズに行われてない場合子ども自身にも負担がかかっていることがあります。様々な専門機関を連携をして全面的にサポートしていくことが重要です。
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