保育士の過去問
平成27年(2015年)
保育実習理論 問156

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問題

保育士試験 平成27年(2015年) 保育実習理論 問156 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
Fさん(20 歳代、女性)は児童養護施設で保育士として働いています。ある日園庭で、G君(小学2年生、男児)が、同室のH君(5歳、男児)をいきなり突き飛ばし、殴りかかりました。二人を担当しているFさんは、慌てて二人の間に入って止めました。H君はしゃがみこんで泣き出してしまいました。G君は興奮している様子で、Fさんの制止に対して「うるせー、黙ってろ。おまえは関係ねーだろ。」と怒鳴り散らした後、自分の部屋の方に走って行きました。

【設問】
この出来事に対して、Fさんが保育士として取るべき対応として、最も適切でないものを一つ選びなさい。
  • H君が落ち着くように慰める。
  • H君が落ち着くのを待ってから、H君に事情を聞く。
  • G君が落ち着くのを待ってから、G君に事情を聞く。
  • G君が謝ってくるまでG君とは会話をしない。
  • 主任保育士に経緯を説明して指示を仰ぐ。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1 適切です。泣いているHくんを慰めることは大切な配慮です。

2 適切です。5歳ではその時の状況や自分の思いを話すことができるでしょう。Hくんが落ち着くのを待ち、その後ゆっくりと話せる環境を作ります。

3 GくんにもHくんに掴みかかり殴ろうとした理由があるはずです。文章の状況では興奮している状態なので、落ち着くのを待ってから、事情を聞くようにします。

4 GくんがHくんを殴ろうとしたのは良くないことです。しかし、そうしたのにも理由があるはずです。Gくんが誤ってくるまで話さないようにするのはGくんの心に不安や余計な我慢を与えてしまう行為です。よって不適切です。

5 適切です。自分では解決するのが難しいと判断した場合、迷わず主任や周りの指導員、保育士に相談し話し合い共有することが大切です。

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02

正解は 4 です。

子ども同士のトラブルでは、お互いに落ち着くよう慰め、双方の事情を聞きます。

各選択肢については、以下の通りです。
1.泣いているH君を落ち着かせ、話せる状態にします。【○】

2.落ち着いてからH君に事情を聞いています。【○】

3.怒っているG君を落ち着かせ、話せる状態にします。【○】

4.突き飛ばし殴りかかったことはG君の良くなかった点ですが、そのようになるには理由があったはずです。お互いの話をよく聞く必要があるため、【×】

5.子どもの姿を保育士間で共有することが大切です。特に突き飛ばしたり殴りかかったりすることは怪我や命の危険につながることなので、一人で抱えず主任保育士に相談し指示を仰ぎます。【○】

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03

正解は4です。

「保育所保育指針」第2章保育の内容 4保育の実施に関して留意すべき事項 (1)保育全般に関わる配慮事項 を参考にしてください。

「個人差を踏まえて一人一人の子どもの気持ちを受け止め援助すること」、「できるだけ個別に対応すること」、「固定的な意識を植え付けることがないようにすること」となっています。

よって1~3及び5は適切です。

4はG君が悪いという固定的な見方であり、どうしてG君がH君を突き飛ばしたのかというG君の気持ちに寄り添っていません。
よって4は不適切です。

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