保育士の過去問
平成28年(2016年)前期
保育原理 問6
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
保育士試験 平成28年(2016年)前期 保育原理 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【Ⅰ群】の事項と【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A ヘッドスタート計画
B レッジョ・エミリア・アプローチ
C モンテッソーリ・メソッド
【Ⅱ群】
ア 保育方法の特徴は、プロジェクトと呼ばれるテーマ発展型の保育であり、教師、親、行政関係者、教育学の専門家等が支え合って子どもの活動を援助するイタリア北部の保育施設での実践
イ 1998年、イギリスにおいて発足した経済的・社会的支援を必要とする地域への早期介入の補償保育・教育プログラム
ウ 1965年にアメリカで開始された、教育機会に恵まれない子どもを対象とした大がかりな就学準備教育
エ 子ども自身が、深く集中し継続するように考案された「日常生活の訓練」「感覚訓練」「読み書きと算数」等の教具を選択して活動し、教師は仲介者に徹する教育法
オ 1996年にニュージーランドで作成された、保育の原理と目標の方向性を定めた共通の保育プログラム
【Ⅰ群】
A ヘッドスタート計画
B レッジョ・エミリア・アプローチ
C モンテッソーリ・メソッド
【Ⅱ群】
ア 保育方法の特徴は、プロジェクトと呼ばれるテーマ発展型の保育であり、教師、親、行政関係者、教育学の専門家等が支え合って子どもの活動を援助するイタリア北部の保育施設での実践
イ 1998年、イギリスにおいて発足した経済的・社会的支援を必要とする地域への早期介入の補償保育・教育プログラム
ウ 1965年にアメリカで開始された、教育機会に恵まれない子どもを対象とした大がかりな就学準備教育
エ 子ども自身が、深く集中し継続するように考案された「日常生活の訓練」「感覚訓練」「読み書きと算数」等の教具を選択して活動し、教師は仲介者に徹する教育法
オ 1996年にニュージーランドで作成された、保育の原理と目標の方向性を定めた共通の保育プログラム
- (A)ア (B)イ (C)オ
- (A)ウ (B)ア (C)エ
- (A)ウ (B)ア (C)オ
- (A)エ (B)ア (C)イ
- (A)オ (B)イ (C)ア
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
正解は (A)ウ (B)ア (C)エ です。
Ⅱ群の各選択肢については、以下の通りです。
ア.【Ⅰ群-B レッジョ・エミリア・アプローチ】
創業者ローリス・マラグッツィの故郷が
イタリアのレッジョ・エミリア市であり、
そこの学校ではレッジョ・エミリア・アプローチを
採用しています。
子どもの個性を大切にし、子どもの興味に沿って
カリキュラムが変化するという特徴があります。
子ども、親、教育者等が支え合い、学びを共有していきます。
イ.「シュアスタート」
シュアスタートとは、
確かなスタートという意味です。
イギリスの貧困地域に暮らす4歳以下の児童や
その家庭を対象としたもので、
子どもの保育や教育、保健、親の就労支援などを、
国が複合的にサポートします。
ウ.【Ⅰ群-A ヘッドスタート計画】
アメリカ リンドン・ジョンソン大統領の
「貧困との戦い」という貧困対策のひとつで、
低所得者層の3歳から4歳の子ども対象とした
就学援助のプログラムです。
エ.【Ⅰ群-C モンテッソーリ・メソッド】
イタリアの医学者あったマリア・モンテッソーリが
考案した教育法です。
知的障害児の治療や教育は、
一般の幼児にも適用できると考えました。
モンテッソーリ教具を考案し、
「子どもの家」という保育施設を開きました。
オ.「テファリキ」
テファリキとはニュージーランドの先住民マオリの
言葉で「編んだ敷物」という意味があります。
多様な背景を持つ子どもたちの
「誰もが乗ることのできる敷物」を
意味しています。
多くの人とのかかわりの中で、
主体的に育つことを大切にしています。
参考になった数16
この解説の修正を提案する
02
正解は(A)ウ (B)ア (C)エです。
ア レッジョ・エミリア・アプローチ
北イタリアのレッジョ・エミリア市で戦後、ローリス・マラグッツィにより実践された幼児教育です。芸術的創作活動を取り入れた長期間にわたる子どもたちの主体的な活動を重視し、教育専門家や芸術、美術専門家が協働して子どもの活動を支援します。
ィ シュアスタート
1998年イギリスで開始された貧困地域の就学前の子どもとその家族を対象とする早期介入の補償保育・教育プログラム。
ウ ヘッドスタート計画
経済的支援や社会的支援を必要とする家庭を対象とする補償教育プログラム。貧困を原因とする発達上の不利を就学前に解消することを目的としています。
エ モンテッソーリ・メソッド
1907年ローマのスラム街に「子どもの家」を建設し、発達の観察に基づく科学的な教育を行いました。子どもが自発的に活動を行うことで感覚の訓練による知的成長や集中力を身につける事が出来るとされました。
オ テ・ファリキ
ニュージーランドで1996年に定められた国の幼児教育統一カリキュラム。保育者は子ども一人一人の学びのプロセスを記録し、アセスメントします。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
03
正解は(A)ウ (B)ア (C)エです。
・ヘッドスタート計画とは、1965年からアメリカ合衆国の保健福祉省が行っている教育機会に恵まれない子ども(主に3,4歳)を対象とした就学準備教育のことです。よってAの答えは(ウ)です。
・レッジョ・エミリア・アプローチとはイタリアのレッジョ・エミリア市発祥の幼児教育方法です。子どもたちの個性や感性、考える力を尊重することを大切にし、教師、親、行政関係者、教育学の専門家等が支え合って子どもの活動を援助していこうとする考え方です。よってBの答えは(ア)です。
・ モンテッソーリ・メソッドとは20世紀の初めに、マリア・モンテッソーリが考えた教育方法です。「日常生活の訓練」「感覚訓練」「読み書きと算数」等の教具を選択して活動し、教師は仲介者に徹する教育法で、モンテッソーリの施設は「子どもの家」と呼ばれました。よってCの答えは(エ)です。
(イ)はシュア・スタート
(オ)はテファリキ
の説明文となっています。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問5)へ
平成28年(2016年)前期問題一覧
次の問題(問7)へ