保育士の過去問
平成28年(2016年)前期
教育原理 問26
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問題
保育士試験 平成28年(2016年)前期 教育原理 問26 (訂正依頼・報告はこちら)
次に示すものは、ある人物が当初は障害児教育を行うために考案した教具の一部である。これらを考案した人物は誰か。正しいものを一つ選びなさい。
着衣枠、重量板、触覚板、円柱さし、ピンクタワー、算数棒、音感ベル
着衣枠、重量板、触覚板、円柱さし、ピンクタワー、算数棒、音感ベル
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この過去問の解説 (3件)
01
医学者であったモンテッソーリは、
障害児への治療や教育を行い、
その方法は一般の子どもにも適用できると考えました。
設問は、その際考案された教具について述べられています。
各選択肢については以下の通りです。
1.フレーベル
遊びのための教育的遊具(恩物)を考案しました。
球や円筒、立方体、ひも、棒等を組み合わせて作った第1~20の恩物があり、
子どもの自発的活動を大切に、認識力や表現力、創造力等を養います。
教育的遊具ですが、障害児教育を行うために考案されたものではないため、【×】
2.エレン・ケイ
『児童の世紀』の著者です。
児童中心主義に基づき母性と子どもの尊重を論じ、
子どもと婦人の解放を主張しました。
よって、【×】
3.イリイチ
教えられるという学校の制度から離れ、
自ら学ぶことが大切だとする「脱学校論」を唱えました。
よって、【×】
4.モンテッソーリ
先述した通りです。【○】
5.ルソー
主著『エミール』の中で、子どもには子ども時代という特有の世界があり、 各時期に適した教育を行うべきであると主張しています。
これは、「子どもの発見」と言われています。
よって、【×】
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02
「モンテッソーリ・メソッド」として、主に幼児教育で用いられています。
人物問題はキーワードを押さえて対策しておきましょう。
1(フレーベル)
世界初の幼稚園「一般ドイツ幼稚園」を創設しました。
フレーベルの開発した教育遊具は「恩物」と呼ばれ、著書に「人間の教育」があります。
2(エレン・ケイ)
著書に「児童の世紀」があり、「20世紀を子どもの世紀に」と唱えました。
3(イリイチ)
ウィーン生まれの哲学者で著書に「脱学校の社会」があります。
「教育ばかりでなく、現実の社会全体が”学校化”されてしまっている」と唱えました。
5(ルソー)
著書に「エミール」があります。
子どもを中心に捉えた自然主義の教育論を展開し、20世紀の教育運動の思想的支柱になりました。
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03
着衣枠、重量板、触覚板、円柱さし、ピンクタワー、算数棒、音感ベルはモンテッソーリの感覚教具です。
1 フレーベルの考案した教育的遊具は恩物と呼ばれ
、積み木や砂遊び、粘土遊びなどの20種類から成り立っています。
2 エレン・ケイは『児童の世紀』の著者なので問題の答えとしては不適切です。
3 イリイチはオーストリアのウィーンの哲学者で「教えられ・学ばされる」という教育から抜け「自ら学ぶ」ということを取り戻す「脱学校論」を唱えた人物です。よってこの問題では不適切です。
5 ルソーは「エミール」の著者です。よってこの問題では不適切です。
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