保育士の過去問
平成28年(2016年)前期
教育原理 問27
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問題
保育士試験 平成28年(2016年)前期 教育原理 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、ある学習の方法に関する記述である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
( A )は、発見学習に対して、その効率の悪さに異を唱え、文化の継承として知識をそのまま受け容れて身につけることが大切であると主張した。そのためには機械的に知識を覚えさせるのではなく、新しい学習内容を学習者が既に所有している知識と関連づけて、その意味や重要性を理解できる形で提示すれば、新しい知識の定着がよくなるとして、( B )を提唱した。学習内容を理解しやすく方向づけるためにあらかじめ与える情報を、先行オーガナイザーという。
( A )は、発見学習に対して、その効率の悪さに異を唱え、文化の継承として知識をそのまま受け容れて身につけることが大切であると主張した。そのためには機械的に知識を覚えさせるのではなく、新しい学習内容を学習者が既に所有している知識と関連づけて、その意味や重要性を理解できる形で提示すれば、新しい知識の定着がよくなるとして、( B )を提唱した。学習内容を理解しやすく方向づけるためにあらかじめ与える情報を、先行オーガナイザーという。
- (A)スキナー(Skinner, B.F.) (B)プログラム学習
- (A)ヘルバルト(Herbart, J.F.) (B)四段階教授法
- (A)ブルーム(Bloom, B.S.) (B)完全習得学習
- (A)オーズベル(Ausubel, D.P.) (B)有意味受容学習
- (A)キルパトリック(Kilpatrick, W.H.) (B)プロジェクト・メソッド
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この過去問の解説 (3件)
01
オーズベルは、有意味受容学習を提唱しました。
内容は、設問の記述にある通りです。
他の選択肢については、以下の通りです。
1.
スキナーは、プログラム学習を提唱しました。
ネズミを使った実験でオペラント行動(何らかの刺激が生じたことにより、行動が増えたり減ったりすること)を発見し、それを活用しています。
2.
ヘルバルトは、四段階教授法を提唱しました。
品性の陶治を教育の目的とし、教授の進め方として「明瞭」「連合」「系統」「方法」という4段階を経ると主張しました。
3.
ブルームは、完全習得学習を提唱しました。
学習の過程でテスト(形成的評価)をし、
教育目標を達成できているか確認をします。
達成できていない者には補習を行い、
それを繰り返すことで完全な習得を目指します。
5.
キルパトリックは、プロジェクトメソッドを提唱しました。
生徒が目的に向かって計画し、
活動していくことを重視しています。
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02
1 スキナーのプログラム学習は箱に入れたネズミに、箱のなかのレバーを押させるために、まずネズミが偶然レバーを押したとき、ネズミにとって「報酬」となるエサを与えることを繰り返し、その行動を強化させるという実験を行ったうえで提唱されました。
2 ヘルバルトの四段階教授法は、個々の事物を明瞭に習得する「明瞭」、一の専心より他の専心に移り、概念の連合を生ずる「連合」、事物の関係を究め、系統を立てる「系統」、系統に基づき新事項を発見し、系統を応用する「方法」の4つの段階を経過するという教育法です。
3 ブルームの完全習得学習は、「出来不出来の差は、学習者個人の資質によるものではなく、学習に必要な時間をかけなかったことによる」という考えのもと、テストを行い学習者が目標を達しているかを評価し目標に達していないものは補習をするという学習方法です。
5 キルパトリックのプロジェクトメソッドは、生徒自身の主体性を重視した教育法で、「生徒が自分で目的を計画する活動」としています。
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03
プログラム学習として、オペラント箱の中のラットがバーを自発的に押すようになる実験をしたことで有名です。
環境に自発的に関わり問題を解決する事態を「オペラント条件づけ」と呼びました。
2(ヘルバルト)
教育の目的は道徳的品性の陶冶にあるとしました。
明瞭ー連合ー系統ー方法の四段階教授法を唱えました。
3(ブルーム)
目標を明確にし、適切な指導を行うプロセスを繰り返すことで、学習内容を完全に習得させる「完全習得学習」を唱えました。
4(オーズベル)
設問の通りです。
有意味受容学習と先行オーガナイザーはセットで覚えておきましょう。
5(キルパトリック)
実践的な作業を通して子どもが自主的に問題解決に取り組む方法として「プロジェクト・メソッド」を提唱しました。
「構案法」とも呼ばれます。
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