保育士の過去問
平成28年(2016年)前期
児童家庭福祉 問46

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)前期 児童家庭福祉 問46 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、日本の児童福祉の歴史に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
  • 糸賀一雄は、第二次世界大戦後の混乱期に「近江学園」を、その後「びわこ学園」を設立し、「この子らを世の光に」という言葉を残したことで有名である。
  • 野口幽香らは、東京麹町に二葉幼稚園を設立し、わが国の保育事業の草分けの一つとなった。
  • 石井十次は、わが国で最初の乳児院である博愛社を、1887(明治20)年に設立した。
  • わが国の最初の知的障害児施設は、1891(明治24)年に石井亮一が設立した滝乃川学園である。
  • 留岡幸助は、1899(明治32)年に東京巣鴨に私立の感化院である「家庭学校」を設立した。

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この過去問の解説 (4件)

01

石井十次は、乳児院ではなく、1887年に孤児教育会(のちの岡山孤児院)を岡山市の三友寺で創設し、下学校を始めています。そして乳児院は児童福祉施設の一つなので、乳児院単体は設立された年代や日付はあきらかとされておらず、児童福祉法として昭和22年に定められたことが記載されています。

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02

1→正しいです。
糸賀一雄は〈いとがかずお〉、知的障がいのある子どもたちの福祉と教育に力を入れたことで有名です。「社会福祉の父」とも呼ばれています。

2→正しいです。
野口幽香〈のぐちゆか〉は、日本で最初の貧民のための保育所を創設したことで有名です。

3→間違っています。
石井十次〈いしいじゅうじ〉は、岡山孤児院を創設した人物です。問題文の博愛社は、佐野常民や大給恒らが中心となって組織した団体名で、現在の日本赤十字社の前身です。

4→正しいです。
石井亮一〈いしいりょういち〉は、「知的障害児の父」と呼ばれ、生涯を知的障害児教育に捧げました。1の糸賀一雄と混同しやすいですが、戦前に活躍したのが石井、戦後が糸賀と覚えておきましょう。

5→正しいです。
留岡幸助〈とめおかこうすけ〉は、非行少年のための感化事業に障害を捧げました。アメリカの感化院を日本で家庭学校として創設しました。

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03

1の文章は適切です。

2の文章は適切です。

3の文章は誤りです。
博愛社は西南戦争時に熊本洋学校にて作られた、日本赤十字社の前身です。
石井十次は日本初の孤児院となる「岡山孤児院」を設立した人物で、児童福祉の父といわれています。

4の文章は適切です。

5の文章は適切です。

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04

正解:3

石井十次は、1887年に孤児教育会(のちに岡山孤児院と改名)を設立。
孤児院の創始者と言われています。


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