保育士の過去問
平成28年(2016年)前期
子どもの保健 問101

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)前期 子どもの保健 問101 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、乳幼児が感染性胃腸炎で嘔吐した場合の処理に関する記述である。最も適切な記述を一つ選びなさい。
  • 嘔吐物には感染症の原因となるウイルスが含まれている場合があるので取り扱いには注意する。
  • 消毒には酸素系洗剤を薄めて使用する。
  • 嘔吐物を処理するときは、においやウイルスなどが拡散しないように保育室のドアを閉めて密閉する。
  • 処理後は、使用したエプロン・マスク・手袋などを消毒せず、すぐに洗濯する。
  • 嘔吐した子どもが、からかわれたりしないように、すぐに日常保育に復帰させる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1 〇 適切です。
嘔吐物には感染症の原因となるウイルスが含まれている場合があるので取り扱いには注意します。

2 × 不適切です。
消毒に使用するのは塩素系洗剤(ハイターやブリーチなど次亜塩素酸ナトリウムと表記してあるもの)です。

3 × 不適切です。
ウイルスが乾燥すると舞い上がり、それを吸い込んだ人が感染する可能性があるので、ドア等を開けて処理を行います。

4 × 不適切です。
使用したエプロン等を消毒しないまま洗濯すると感染を広げる可能性があります。
使い捨てのエプロンなどを使用する方法もあります。

5 × 不適切です。
感染児をすぐに日常保育に復帰させると、更に感染が広がる可能性があります。

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02

正解は1です。

・感染性胃腸炎で嘔吐した場合、嘔吐物に感染源であるウイルスが含まれている可能性があるため、取り扱いに十分注意して処理を行う必要があります。

2 消毒には塩素系洗剤(ハイターなど)を使用します。

3 吐物を処理するときは十分な換気を行い、ウイルスが室内に蔓延することを防ぎます。

4 処理後は、使用したエプロン・マスク・手袋などを消毒してから洗濯をすることが必要です。嘔吐物の処理にはエプロン・マスク・手袋などは使い捨てのものを使用することが推奨されます。

5 嘔吐した子どもの体調の変化に気をつけながらしばらく安静に過ごすようにします。

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03

二次感染を予防するための視点が大切です。
各地域で、嘔吐物処理マニュアルが作られています。

1:○ 記述のとおりです。
代表的なもににノロウイルスがあげられます。嘔吐物や糞便にも含まれているので注意が必要です。

2:× 酸素系 → 塩素系
ノロウイルスは非常に感染力が強く、酸素系洗剤では死滅しません。

3:× 密閉すると、二次感染の可能性が高まります。窓を開けるなどして換気をし、ウイルスの充満を防ぎます。

4:× 先に述べたように、ノロウイルスは酸素系洗剤では死滅しません。洗濯する場合は塩素系のもので消毒してから行います。処理に使用するものは、使い捨てのものが奨励されます。

5:× 再度嘔吐する可能性があるので、しばらく安静にさせる必要があります。

よって正解は 1 です。

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